ヨガスクール経営者からの相談!情報過多、選択肢過多な時代に、長期安定成長ビジネスをつくる最も重要な事とは。

先日、あるポッドキャストを聞いていました。経営に関するテーマで、リスナーから質問を受けて専門家が答えるという内容です。

日頃はまったく聞いていないのですが、音声ものはスキマの移動時間などに気楽に聴けるので、なんとなく流していたんです。相談したリスナーは、ヨガスクールを経営されている方でした。

「コロナで教室レッスンができなくなり、新しい事業を早急に立ち上げたい。ヨガに関連する事業を考えていて、過去13年間のスクール無料体験客リストが10,000件、実際に通ってくれた顧客リストが1,900件ある。どうやって活用すると良いか。」という相談内容でした。

私は相談内容そのものよりも、別のポイントが気になりました。

このヨガスクールの経営者は、10,000件や1,900件のリストを”持っている”と思っている。もちろん個人情報を入手しているという意味では、確かにリストを持っているでしょう。

でも、ビジネスにおける最も重要な資産は「顧客との関係性」です。

単に個人情報を持っていること以上に、見込客や顧客一人ひとり、一社一社と繋がり続ける情報発信やコミュニケーション、継続的な提案などを届ける。

そんなマーケティング活動を通じて、関係性のメンテナンスを行ってきたリストなのか、ほとんど放ったらかしリストなのか。この点は絶対に見逃せません。

せっかくのご縁も、リスト数が多かろうが少なかろうが、関係性を維持・強化するコミュニケーション活動がなければ、あっという間に忘れられますよ。

ただでさえ、情報過多、選択肢過多な時代なんですから。

ヨガスクールの経営者は、過去の体験客やスクール生へのコミュニケーションは無く、放ったらかしの状態だったそうです。

仮に10,000件や1,900件のリストを持っていても、スクールに一度、一時期来てくれただけで、そのまま何も連絡もせず、お知らせや情報も送らず、放ったらかしにしている。

果たして、相手との信頼関係は醸造されているでしょうか。本当に見込み客や顧客と繋がっていると言えるでしょうか。

むしろ、相手はすでに忘れている可能性が高いです。何年も前なら、すでに昔のこと、「あれ、これ何だっけ?」、過ぎ去った事だと興味の対象から外れているかもしれませんね。

世の中には山ほどの情報と選択肢で溢れています。誘惑する広告もたくさん流れてきます。

あなたのことをできるだけ記憶にとどめておいてもらうために、何かの折りに選んでいただけるように、一度でも接点を持った見込み客や顧客とは、畑を毎日耕し続けるがごとく、日々の情報発信やコミュニケーションを絶やさないようにしましょう。

繋がり続けるための具体的なアクションを最優先行動としましょう。

ただ手元に集めた個人情報のリストやデータには、思っているほどの価値はありません。見込客・顧客との関係性にこそ価値があるのです。