ワークマン土屋哲雄専務が午前3時にやっている習慣とは。バイブル本との出会いが経営に自信と勇気をもたらす。
ワークマンの土屋哲雄専務は、午前3時に起床します。
そして、毎日起きてすぐの1時間が、読書の時間。「一番頭がさえているし、何かに妨害されることがない」と日経ビジネスの取材で答えています。
月3-4冊、年30-40冊ほど、メディアの書評やカスタマーレビューを参考にしながら、自社の課題に合わせて読む本を選ぶそうです。
ワークマンは、アウトドアやスポーツ向け衣料品を扱う「ワークマンプラス」、女性向け機能性衣料品を扱う「#ワークマン女子」を立ち上げ、業績を伸ばしています。
ワークマンといえば、経営の軸に『しない経営』を貫くことで有名です。
土屋氏は、一気にガラリと変えるのではなく、作業服専門店にデータ経営を導入しながら、じっくりと社内を変革してきました。
土屋氏にとって、午前3時の読書は、自らの経営の打ち手や仮説を理論的に裏付ける役割を果たします。
なぜなら、試行錯誤の過程で迷ったり、自信が持てなかったりすることもあるからです。
「方針とか戦略とか改革と言わずに少しずつやっているから、絶えず迷っている。」
体系的でエビデンスのある経営理論と、自分の打ち手が一致していると気持ちが和らぐし、自信になるそうです。
◾️社長の読書とは
土屋専務ほど卓越していませんが、私も読書に朝昼晩3回、それぞれ30分くらい使います。
「読む読書」だけでなく、ジョギングや散歩しながら「聴く読書」をすることもあります。
新しい本を読み、ヒントを見つける「探す読書」もしますが、私にはバイブル本が10冊ほどあり、何度も何度もくり返し同じものを読む「すり込む読書」「考える読書」をすることの方が多いです。
バイブル本が経営の道標となり、また裏付けとなるのです。
自信が揺らいだり迷ったりした時に、バイブル本を振り返ると、「自分は間違っていない、大丈夫だ」と自信や勇気をもらえるものです。
社長の読書とは、何でしょうか。
知識欲を満たすものというより、経営のヒントを探すもの、思考のトリガーになるもの、そして自信と勇気を後押ししてくれるもの、なのかもしれません。
そして、有名な起業家や経営者のバイブル本は、千差万別。唯一無二の正解本があるわけではないのです。
あなたは、あなたのバイブル本を。