彼らが会社に来なくなったワケ
「毎日ハードワークしないと結果は出ない」そりゃそうですよね?
ただ問題は、あなたの働き方基準に、社員メンバーが付いてこれるかどうか...
私が初めて自分の会社で社員を雇った時のこと、今でもハッキリ覚えています。
私は大学3年頃に雑誌広告代理店のフルコミ営業を始めて、約30名の学生営業チームで、年商4,000万円だった事業部を1年で4億円に伸ばすという経験をしました。
その後、テレアポの研修トレーナーとして起業し、クライアントとのご縁にも恵まれて、なんとか稼げるようになりました。
25歳になった頃、受験情報や学習方法を提供する教育ビジネスを始めたのですが、自分一人では仕事がまわらなくなってきたので、アルバイト社員を2人だけ雇いました。
1人は、当時の私と同じ25歳、もう1人は大学生でした。
でも残念なことに、その2人は入社して半年もしないうちに、ある日突然、会社に来なくなってしまいました。
ビジネスの顧客数や売上規模は右肩上がりに伸びていたので、それ相応に仕事量も増えていましたから、突然いなくなってものすごく困りました。
「なんで辞めちゃったんだろう...」
私は押し寄せる仕事の波に忙殺されながらも、自分なりに考え、いくつもの原因が思いあたり、すごく悩みました。たとえば、、
- 指示命令口調ではなく、丁寧な言葉で話す
- 忙しくてもイライラを周りの仲間にぶつけない
- 自分が約束したことやスケジュールは必ず守る
でも、これ以外に、その瞬間からすぐに変えることのできる「ある重要なこと」に気づいたんです。それは、「ビジネスをシステム化する」ことでした。
当時の私の受験教育ビジネスは、本当にめちゃくちゃで、毎日がカオスでした。
社内の仕事の進め方やToDoは整理されていないし、次々と押し寄せるランダムな仕事を場あたり的になんとかこなすだけ。アルバイト2人から見れば、毎日出社するやいなや、私から雑多な用事を放り込まれ、ただの雑用係という感じでした。
「あの仕事、もうできた?」「えっ、まだ?いつできる?」と矢継ぎ早に、誰からも大して教わることもなく、かなりの短納期で要求される日々が続けば、まぁ確かに嫌になるだろうな、と。
私はそんな失敗から、ビジネスをスケールさせるには、売上や利益を伸ばすセールスやマーケティングだけでなく、社内チームを安定運営するためにも、システム化・仕組み化は社長やリーダーが取り組む仕事なのだと学びました。
そして、それを誰かが代わりにやってくれることはない、ということも。
実際に、ビジネスの全体像を紙に図解したり、現場実務を細かくリストアップしたりすると、いつ・誰が・何のために・何を・どうやってやればいいのかが見える化されて、頭の中がものすごくスッキリしたのです。
同時に、何をやらないか・やめるか、も明らかになって、日々の仕事が少しスリムにもなりました。
ランダムな仕事でカオスだった毎日は、相変わらず忙しく、やる事は多かったのですが、混乱するほどではなくなりました。
新しく入社してくれた社員を含め、確実な仕事ができる環境になり、ビジネスの成長にブレーキをかけずに伸ばしていくことができました。
もし当時、私がシステム化・仕組み化と向き合っていなかったら、ビジネスは継続できていないどころか、とっくに消えてなくなっていたと思います。
もしあなたも似たような経験があって、何か突破口やヒントを探しているなら、書籍『事業創造マニュアル』を読んでみてください。
私が2024年3月に出版した、少数精鋭でも年商1億や10億円サイズくらいまでの長期安定かつ高収益なビジネスを構築するシステム化や仕組み化についてまとめた一冊です。
まだ読んだことがなければ、ぜひこちらから。