InstagramやLステップはもう古い？最新マーケティングの勝ちパターンとは／マーケティングDXの専門家 谷田部敦氏 × BtoB売れる仕組みの専門家 村上智彦【GENIUS LAB】
村上 智彦現代のデジタルマーケティングの世界では、多様な集客手法が溢れています。その中には「Instagramが今熱い！」「Lステップで売上アップ！」といった派手な宣伝文句もありますが、これらに飛びつく前に慎重に考えるべきです。
この記事では、自社に適したマーケティング施策を選ぶポイントを解説し、どのようにして正しい判断を行うべきかを詳しく説明します。
最新手法に飛びつくリスク
マーケティング手法は時代とともに進化し、多様化しています。一方で「最新だから効果的」とは限りません。たとえば、InstagramやLステップといったSNSやツールは、特定のターゲット層や業種に特化したものです。これを自社のビジネスに当てはめた場合、期待する成果が得られない可能性があります。
成功例をそのまま真似ても失敗する理由
マーケティングでよくある間違いが、「近い業種の成功例を真似すること」です。しかし、次の条件がすべて一致しない限り、成功例をそのままコピーするのは危険です。
- ターゲット層（年齢、性別、ライフスタイル）
- 地域特性（都市部か地方か）
- 商品・サービス価格
- 競合環境
たとえば、都心で若者向けの美容院がホットペッパービューティで成功していたとしても、地方で30代以上の女性をターゲットとする美容院では成果が出ない可能性があります。この場合、Instagramで魅力的なヘアスタイルの投稿を行い、LINE公式アカウントでリピーターを増やす戦略の方が効果的です。
自社に合った施策を見極めるポイント
効果的なマーケティング戦略を見つけるには、自社の状況に合った施策を選ぶ必要があります。以下のポイントを考慮しましょう。
(1) 俯瞰的な視点を持つ
マーケティング施策を選ぶ際、まずは俯瞰的に全体を見渡すことが大切です。一つの手法だけに固執せず、「この状況ではこの手法が有効」「別の状況では別の手法が有効」という柔軟な思考が求められます。
(2) 専門家に相談する
すべてを自分たちだけで試行錯誤するのは非効率です。俯瞰的な視点を持つ専門家や、実績のあるコンサルタントにアドバイスを求めるのが近道です。ただし、特定の手法を強く押し付けてくる専門家には注意が必要です。たとえば、「Instagramしか効果がない」と断言するような人には慎重になるべきです。
(3) 自社で考え、自社で決める
他社の成功例やコンサルタントの意見はあくまで参考です。最終的には、自社の特性や目標に基づいて判断する姿勢が重要です。
業種別に考えるおすすめ戦略
業種やビジネスモデルによって、効果的な集客手法は異なります。以下は業種別の例です。
(1) BtoB企業の場合
- SEO対策やPPC広告：企業間取引（BtoB）では、検索エンジンを活用した集客が有効です。
- Facebook：実名登録が基本のSNSは、信頼性の向上に役立ちます。
- ホワイトペーパー配布やメールマーケティング：専門性の高いコンテンツでリードを獲得します。
(2) 店舗型ビジネスの場合
- Googleマップ（MEO対策）：無料で効果が得られるため、小規模店舗におすすめです。
- LINE公式アカウント：顧客との継続的な接点を作るのに適しています。
成果を最大化するための考え方
マーケティング施策を迅速かつ効果的に選ぶには、次のポイントを意識しましょう。
(1) テストと分析を繰り返す
一度に多くのリソースを投じるのではなく、小規模なテストを繰り返しながら、最適な施策を見つけていくのが効果的です。
(2) リソースを効率的に配分する
広告費や人的リソースを投入する前に、「少ない労力で効果を上げる方法」を優先的に検討します。たとえば、GoogleマップやLINE公式アカウントなど、低コストで効果が出やすい手法を活用するのも一つの方法です。
(3) 長期的な視点を持つ
短期的な効果を追求するだけでなく、顧客との信頼関係を構築し、長期的に利益を生む仕組みを構築することが重要です。
まとめ
最新のWeb集客手法に飛びつく前に、自社の状況や目標をしっかり見極めることが成功への鍵です。マーケティングは千差万別であり、他社の成功例が自社にそのまま当てはまるとは限りません。専門家の意見を参考にしながらも、最終的には自社で考え、判断する姿勢を持つことが重要です。
また、GoogleマップやLINE公式アカウントなど、労力やコストを抑えながらも成果を出せる方法から始めるのが賢明です。長期的な視点を持ちながら、自社に最適なマーケティング施策を見つけていきましょう。
