【投資哲学】自動的に富が増え続けるお金と時間の法則「Just Keep Buying」
今後5年、10年、20年先まで食いっぱぐれない、長期安定成長し続けるビジネスをつくるには、どうすればいいのでしょうか?
資産管理に特化した全米屈指のデータサイエンティストが、その秘密を教えてくれました。
投資哲学をビジネス戦略に読みかえる
昨日、ニック・マジューリ著『Just Keep Buying 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』という本を読み返しました。
私はウォーレン・バフェットの投資哲学のように、投資や資産形成、お金に関する本を長期安定成長ビジネスや売れる仕組みづくりに置き換えて読み解くのが好きです。
その理由の1つは、投資家の目線でビジネスや会社経営を捉えると、物事を長期的に俯瞰的に見るように矯正できるからです。
ビジネスも投資も、自分の関わり方や立ち位置が違うだけで、同じビジネスのことですからね。
私は小さな会社を経営する社長の一人です。あなたも日頃どうしても近視眼的になり、日々の実務や現場に埋没しがちではないでしょうか?
視野が狭くなりすぎると、自分自身や社員メンバーの人生とビジネスにとって、何が本当に大切なのか、優先すべきなのかを見失うことはありませんか?
私が読む投資本は、長期的な視点で投資やお金と向き合うようなものが多いので、仮に目新しさがなくても、原理原則に改めてハッと気づかされ、ブレている自分を戻すことができます。
今回読んだ『Just Keep Buying』の中で、私が売れる仕組みや長期安定成長ビジネスの構築という観点で、基本的ですが、改めて納得したポイントを3つシェアします。
投資哲学①:収益を生み出す資産に投資する
株式に投資すれば、定期的に配当収入が得られます。不動産に投資すれば、定期的に家賃収入が得られます。だから、株式や不動産を買うわけです。
では、ビジネスの場合はどうでしょうか?
ビジネスにおいて、収益を生み出す資産とはいったい何でしょうか?商品サービス、店舗、機械設備でしょうか?あるいは、働いてくれる社員、つまり人でしょうか?
確かにどれも正しいと思います。でも、私はいかなる規模のビジネスであっても、最も投資すべき資産は、顧客だと考えています。
なぜなら、ビジネスに売上や利益をもたらしてくれるのは、顧客以外にいないからです。
呼び方は、クライアントや取引先、読者、会員などでも構いません。私たちは、顧客の獲得や維持にお金や時間を十分に投資できているでしょうか?
投資哲学②:労働収入を資産収入に変える
これはProfit Engineのメインコンセプト「社員数・働く時間に依存しない売れる仕組みづくり」とも合致します。
私たちのクライアントには、求人広告代理店や人材紹介派遣、コンサル、研修、代行サービスなど、労働集約的なビジネスや売り方しか持っていない会社が多数派です。
1社1社、一人ひとりごとに提供する時間単位や出来高制の専門サービスは、ご自身や社員メンバーの労働力によって、手堅く収益をあげやすいのが特長ですよね。
しかし一方では、ビジネスのスケールメリットを得られにくいモデルではないでしょうか?
サービスを1対N型にする、サービスを製品化するなどの方法にモデルチェンジすることによって、労働収入を資産収入に変えていくことがスケールの鍵です。
投資哲学③:Just Keep Buying 買い続ける
YouTuberのケイシー・ナイスタットが登録者100万人超えを達成した秘訣をたった3語「Just Keep Uploading(とにかく動画を投稿し続けなさい)」と表現していました。
ニック・マジューリは株式投資においても同じだと主張していて、強気市場か弱気市場か、企業価値評価の高低は問題ではなかったのです。
重要なのは、とにかく株を買い続けること。しかも、収益を生み出す資産をできるだけ早く頻繁に買い続けること。
目先の上下動は長期で見れば誤差。投資では時間を味方につけ、複利効果を得ることもできますね。
ビジネスにおいても、まったく同じことが言えると思いませんか?
収益を生み出す資産、つまり顧客獲得に投資をする。顧客資産をできるだけ早く買う。そして、頻繁に買い続ける。
富が増え続けるお金と時間の法則
労働収入から得られたキャッシュを貯め込むのではなく、無駄づかいに浪費するのでもなく、顧客資産の買い増しに淡々と投資し続けることが、ビジネス成功の秘訣ではないでしょうか。
投資や資産形成、お金に関する本は、売れる仕組みや長期安定成長ビジネスの構築に置き換えてみると、結構ヒントがありますよ。
ぜひ参考にしてみてください。