空海に学ぶビジネスの秘訣。京都東寺で感じた仏教思想と会社経営、マーケティングの共通点とは。

京都から帰ってきました。

今回は星野リゾートの運営するOMO3京都東寺に宿泊しました。

ラグジュアリーな星のや、温泉旅館の界とは違って、都市型ホテルなOMO(おも)。

まぁ普通によくある省スペースな部屋づくりのビジネスホテルと変わりませんが、地域に根付く神話や伝統、ご当地文化との繋がりを演出してくれる点は、”他との違い”かもしれません。

OMO3京都東寺には、空海や曼荼羅、枯山水をモチーフにした装飾・置き物、般若心経の写経をミニ体験できるスペースがありました。

OMOは沖縄那覇でも宿泊しましたが、もともとの都市型ホテルに少し手をかけたという程度。

お金をかけた華美な内装デザインという印象はないのですが、ちょっとしたアイデアや手間だけで、他との違いを演出しているように思います。

京都には何度も出かけてきましたが、東寺を訪れるのは初めて。

私は日本に生まれ、日本で育ってきたのに、日本の歴史や文化について無知すぎるなぁと改めて感じました。

真言宗総本山の教王護国寺(東寺)って世界遺産だったんですね。

空海が伝えたかった密教の世界観を、五重塔、金堂、講堂などを拝観しながら、少し感じられた気がします。

◾️仏教思想と会社経営の共通点

講堂にある立体曼荼羅は、おもしろかったです。如来、菩薩、明王、天といった仏教思想のシステムというか、全体構造が理解できます。

そしてなんとなく、私たちの会社やチーム運営と根本は同じように感じました。

社長やリーダーは如来のように、全体を見渡し把握して、社員やメンバーたちを明るく前向きに照らす役割を担います。

社員メンバーは菩薩や明王のように、より現場業務を通してお客様に向き合い、悩みやお困り事を一つひとつ解決するために動きます。

外注提携パートナーは、天のような存在でしょうか。

◾️仏教思想とマーケティングの共通点

また別の見方をすれば、○○如来、○○菩薩など、一つひとつに担当する役割やご利益が細かく割り当てられていますよね。

これって、人が生きる上での根源的な悩みや欲求が体系的に整理されている、人々をより確実に救えるようにカバーされているということですね。

しかも、ネーミングからどんなご利益があるのかも想像できるように名付けられています。

これらは、私たちマーケターにとって重要な視点だと思いませんか?

市場や顧客に向けて、商品サービスの価値を伝える時には、話をシンプルにすること。

BtoBやBtoCを問わず、どの根源的欲求にアプローチするのか、要するに何を問題解決できる話なのか、をシンプルにわかりやすくすることがポイントです。

さらに、新しいビジネスや商品アイデアを発想する時に、あれもこれもと欲張ってはいけません。

曼荼羅チャートを眺めながら「人々のどんな根源的欲求を満たすか」を選んでみるのも、アイデアをシンプルにわかりやすくするための効果的かもしれませんね。

高野山にもそのうち行ってみようと思います笑