タイムマシンに乗れ!海外や異業種のトレンドや成功事例から学び、自社のビジネスやマーケティングに応用する方法を考えよう

米ロサンゼルスの「マッスルビーチ」をご存じですか?

海外では屋外にトレーニング器具を設置して、開放感を感じながら汗を流せるフィットネス施設が増えているようです。

コロナのことがあったから、というのもありますが、別に最近新たに出てきたわけではなく、実は海外では以前から屋外でトレーニングできる場所がありました。

いまから15年くらい前、私がハワイに大学院留学をしていた最初の頃にハワイ銀行(バンク・オブ・ハワイ、Bank of Hawaii)の当時支店長のご自宅にホームステイしていたんです。

彼はムキムキというわけではないのですが、ハワイ在住の男の人たちは身体を鍛えている人がとても多くて、彼も自宅にも簡易のトレーニング器具がありました。

週末には、彼の友人ファミリーが集合してのBBQを楽しんだり、車であちこち連れて行ってもらったりもしました。

その中で、よく連れて行ってもらった彼のお気に入りの場所の1つが、名前は忘れましたが、屋根だけあって、壁のない、フィットネス施設だったんです。

ハワイという環境、気候のせいもあるでしょうけど、開放的な場所でトレーニングするのはものすごく気持ちいいんですよね。

だだっ広くて、目の前の視界が開けていて海も見えていました。部屋の中でトレーニングするより、断然気持ちがよかったですね。

そんな屋外の開放感を感じられるフィットネス施設が、日本でも注目され始めているようです。

たとえば、温浴施設の新宿天然温泉テルマー湯が今年4月にオープンしたのは、新宿・歌舞伎町のビルの屋上にある「ルーフトップスポーツバー&フィットネス」です。44台のトレーニング器具が設置されていて、青空の下で鍛えられます。

千葉県八千代市では、成田ゆめ牧場を経営する秋葉牧場が、2020年12月に「ファームステーションジム」をオープン。牛舎の構造からヒントを得た、屋根付き・壁なしの半屋外型スポーツジムです。

コロナの影響で、系列の「ウエルネスクラブウェブ八千代」が緊急事態宣言により営業できなくなり、休会や退会する会員が相次ぐ一方、なにか運動を継続する方法はないかという会員の声に応える形で誕生しました。

私たちは、新たなビジネスチャンスや価値創造のヒントを探るとき、ゼロから何かを発明する必要はありません。天才的なセンスも先見の明も要りません。

普段行かない場所、地域、国へ出向けば、自分たちの日常にはない価値創造の形がすでに実現されていることに気づくかもしれません。

普段接点がなく話す機会のない人、気に留めてこなかった情報源に意識して触れることで、自分が気づいていなかった新たな視点やチャンスに出会えるかもしれません。

隣近所の同業他社を見回すのではなく、海外や異業種のトレンドや成功事例を自社にも応用できないかと発想すれば、アイデアも湧いてきます。

自分より先を行っている業界や国、人などを見て、自社に応用すればいいということ。「タイムマシンに乗れ」ということですね。

現状に埋没しそうになっている、同じような毎日のくり返し、新しいアイデアや気づきを得たい、チャンスをつかみたい。

そんな時には、ウォッチする場所、地域、国、人、情報源、業界をあえて意識して変えてみてくださいね。あなたの脳内思考に、必ず、何かしらの変化を感じるはずです。