節税よりも大事な顧客資産と売れる仕組みの話。目先の資金策よりも将来の利益をもたらす顧客資産を広告宣伝投資で手に入れる。

あたり前すぎるほど、あたり前の話です。基本中の基本です。でも、わかっていてもできているかというと、実は結構ないがしろにしていないか、という話です。

それは「顧客資産に投資できているか」ということ。

そこには、2つの意味があります。

1つは新規顧客の獲得、つまり新たな顧客資産を獲得することに投資できているか。もう1つは、既存顧客との関係構築・維持、つまりすでに獲得している顧客・見込客に投資できているか。

前者は、広告宣伝と呼ばれ、後者は販売促進と呼ばれます。広告宣伝によって、新規顧客や見込客を獲得し、販売促進によって顧客を維持・リピートへと導きます。

ほぼすべてのビジネスで、共通する考え方だと思います。一見、うちの業界やビジネスは特殊だと思われる場合でも、実は本質を突き詰めれば同じであることがわかります。

広告宣伝は、新たな顧客資産を得る代わりに、広告費や人件費、外注費などの形でキャッシュが先に出ていきます。販売促進は、顧客資産との関係性という土台のもとに、利益を稼ぎ、広告宣伝投資を回収します。

顧客資産の価値を銀行口座にたとえるなら、広告宣伝は預け入れ、販売促進は引き出しのようなものです。顧客資産が充実すればするほど、ビジネスは安定し、成長は加速します。

◾️なぜ大多数は広告宣伝投資をケチるのか

しかし不思議なことに、多くの会社では、広告宣伝への投資を他のコストと並列で捉え、コストを切り詰めようとしがちです。

商品サービスにお金を払ってくれるのは誰でしょうか?もちろん、顧客です。

私たちのビジネスにとって最も価値あるものは、顧客資産ですよね。

今まさに商品サービスを購入されている顧客はもちろん、過去に商品サービスを購入されていた顧客、これから商品サービスを購入されるかもしれない見込み客も含みます。

そんな顧客資産を拡充するには、広告宣伝が必要です。広告宣伝投資がないのに、販売促進も利益回収もありえません。

でも、多くの会社では、広告宣伝をケチろうとします。なぜでしょうか?理由は簡単です。

売れる仕組みの全体設計図が曖昧であり、数字・KPIも正確なスコアを把握できていないため、いつまでにどれだけの回収が見込めるのか読めないからです。

想像してみてください。たとえば、今日1万円を投資したら、半年後に1万円が回収できて、そこから先は上振れしかあり得ない。そんな投資があったら、どんどん投資すると思いませんか?

仕組みが曖昧で、数字が読めないから、広告宣伝に投資しても海の藻屑と消えてしまうのではないかという恐怖心があるわけです。

そして、その気持ちは私も社長の端くれですから、めちゃくちゃ理解できます。

でも、それは今すぐ克服しなければいけません。

なぜなら、あなたのビジネスにはきっと使命があるからです。まだ出会っていなくとも、あなたを商品サービスを待っている人がきっといるからです。

ゆっくりのんびり、躊躇している場合ではありませんよ。

◾️顧客資産と売れる仕組みがすべて

だから、大手の真似ではない、自社に合った売れる仕組みの全体設計図を描き、数字・KPIに具体的目標を立てる。そして、日次や週次で実績値を追いかけ、売れる仕組みをチューニングし続ける。

これは、ビジネスの安定化・加速成長、すなわち顧客資産の充実に、積極的な広告宣伝投資ができるようになる唯一の道だと私は思います。

その確信があるからこそ、『月刊売れる仕組み戦略レポート』をはじめ、様々な形で、私たちPROFIT ENGINEは、顧客資産の充実に役立つヒントを届けてきます。

売れる仕組みづくりに役立つ成功パターンやレシピ、型、テンプレート、そして私たち自身が現場で戦い続けている結果得られるリアルな事例を届けているわけです。

顧客資産が増えれば増えるほど、タイムラグはあれど、翌期以降の利益を増やし、ビジネスを安定化させることに繋がります。サブスクモデルを取り入れていれば、毎月毎年の安定収入にも繋がりますよね。

◾️小手先の節税よりも広告宣伝投資を選ぼう

損益計算書や貸借対照表、キャッシュフロー計算書のいずれにも顧客資産は記述されません。新たな顧客資産の獲得に払った広告宣伝費は費用、コストとして計上されます。

もしあなたのビジネスがいま利益が出ているのであれば、顧客資産を増やす広告宣伝投資は節税になります。利益に転換されれば課税されますが、将来の利益をもたらす顧客資産そのものには課税されません。

一方、節税のために世の中には様々な方法がありますが、本業からは外れたものだったり、顧客資産の充実や経営安定化とは、本質的にはあまり関係のないものが多いように思いませんか?

テクニカルな方法で利益を圧縮したり、税金対策したりしても、目先の資金策としては有りかもしれませんが、本当に意味あるでしょうか。賛否分かれる議論かもしれませんね。

PROFIT ENGINEとご縁をいただいているあなたには、ぜひ広告宣伝に積極投資をして、顧客資産を充実させることを考えてほしいと思います。

あなたの使命と商品サービスを待っている人のために。