ヘルシンキ発の急成長スタートアップ、スーパーセルCEOが語る、最高のチームのつくり方

ヘルシンキ拠点のゲーム会社、スーパーセルCEOのイルッカ・パーナネンという人物、ご存じですか?自律的でクリエイティブな組織を目指して、北欧で革新的企業として注目されているCEOです。

彼は、2010年に5人の仲間と共同創業し、クラッシュ・ロワイヤルやクラッシュ・オブ・クランなど、数々のゲームをヒットさせ、上海、サンフランシスコ、ソウルにオフィスを開設。

2013年にソフトバンクが同社株式の51%を取得、2015年には72.2%まで追加取得して、2016年にテンセントに約7,700億円で売却しました。

同年、スーパーセルはヨーロッパで初めて、企業価値1.2兆円を超えるテクノロジー・スタートアップとなりました。現在のユーザー数は月間2億5,000万人、世界45の国と地域で400人の社員が働いています。

「会社がやろうとするほとんどのことは失敗すると思った方がいい。リスクを負い、難しいことに挑戦しているからだ。」

「反対に、やることすべてが成功している環境や会社を想像してみてほしい。難しいことに挑戦せず、目標のハードルは低く、革新的なものを作ろうとしていない、十分なリスクを負っていないことと同義だ。」

Forbesのインタビューで、彼はこのように話しました。

失敗を恐れない環境をつくるために、スーパーセルには「シャンパンで失敗を祝う」というユニークな習慣があります。面白いですね。

もし私たちが自分の会社でやろうもんなら、その場の空気というか、違和感は半端ないでしょうね笑 でも、丁寧に説明して、都度お祝いをしていくうちに、頭ではなく、身体や感覚で馴染んでいくのかもしれませんね。

新しいことを成し遂げるために、彼は最高のチームが必要だと言います。そして、最高のチームをつくるには、個々のメンバーが才能を発揮できる組織文化が必要です。

「失敗OK、どんどん挑戦しよう!」と言うだけなら簡単ですが、実際に働くメンバーの心理では、「そうは言っても失敗したら怒られるよな、詰められるよな、居場所がなくなるかもな...」と思うもの。

本当に失敗OKなんだ、挑戦者が評価されるんだ、という組織文化を”見える化”する儀式は、もしかしたら効果的かもしれませんね。