米Forbesが発表!10億ドル評価目前の米国スタートアップ25社に学ぶビジネスの秘訣(医療編)

私は20年で47業種165社の売れる仕組みづくりをお手伝いしてきました。

クライアントの中には、設立間もないスタートアップや新規事業もありました。「どんなビジネスを創造するかをゼロベースで一緒に考えてくれ」という相談を受けたことも。

日本でも優秀な社長や起業家、投資家が次々とスタートアップを生み出す文化や風潮が少しずつできていると私は感じています。

そこからさらに、海外に目を向けると、日本でこれから事業を創造やスケールさせていくためのリアルな実例、ヒントが溢れています。

今年は米国のフロリダ州オーランド、ポルトガルのリスボンを海外視察を通して、私も世界を知り、世界から学ぶ意味を改めて強く実感しました。

自分の日常やごく身の回り、日本国内の動向だけを見ていると、どうしてもクローズマインドになりがちですからね。

来年もイタリアのミラノ、サウジアラビアのリヤド、米国ダラスを現地訪問する予定です。

PROFIT ENGINEの『月刊売れる仕組み戦略レポート』『売れる仕組み戦略会議』などでも皆さんとシェアしていきますので、楽しみにしていてください。

さて今日は、毎年恒例、米Forbesが発表した評価額10億ドル(1,500億円)達成が近いと見られる米国スタートアップ25社の中から、私が面白いなと思った医療関連のスタートアップを3社シェアします。

Apprentice(アプレンティス)

AI活用によりプロセス全体の可視化と管理をすることで、製造から販売までのワンストップでシームレスに繋ぎ、製薬プロセスを最適化できるTempo Manufacturing Cloudというクラウドサービスを提供しています。

コロナ禍でワクチン製造のスピードアップが世界的に急務になったことで爆発的に成長しました。

Chapter(チャプター)

複雑なメディケアプランに直面する高齢者が、自分に最適な保険プランを探せる保険ECです。日本で言えば、ライフネット生命の高齢者特化版みたいなイメージでしょうか。

ホームページを見ると、Web完結だけでなくオンライン個別相談から保険販売までのフローがわかりやすく、どのプランが売れても従業員に入る手数料を一律とすることで公平性を担保しています。

Pendulum Therapeutics(ペンデュラム・セラピューティクス)

糖尿病患者の血糖値コントロールをサポートする製品を開発するプロバイオティクス・メーカーです。

主力製品は、2型糖尿病患者の血糖値の上昇を抑えるサプリ。GI値の上昇を抑えるサプリとか、メタボ解消のための代謝をあげるサプリとか。

販売ページを見ると、サプリとしては価格設定がかなり高めだと感じました。

急成長スタートアップに学ぶヒント

米国スタートアップ25社のリストを見て私が感じたのは、「誰向けに」「どんな問題解決を」「どんな方法で」提供するのか、とてもシンプルに言語化・整理されているということ。

そして、決めたコンセプトの範囲から出ないこと。

あたり前に思うかもしれませんが、独立起業や新規事業、新ブランドの立ち上げ期は、結構カオスというか、目移りしたり、あれもこれもと散らかりがちです。

もちろん、機動的に仮説検証のテストをくり返す時期は誰しもあるのですが、「結局なにがしたいんだっけ?」と収集がつかないまま、人知れず離散・クローズするケースが現実にはよくあるんです。

プラス、聞いたこともない新規的な商品サービスというよりは、ターゲットを”問題悩みが深刻な相手”に絞り込むことにより、かなり高価格・高単価なソリューションを提供していること。

万人受けではなく、特定の一部の人から強く支持される事業と言えます。

あなたのビジネスはいかがでしょうか。事業づくりにもヒントになれば嬉しいです。