『稼ぐことから逃げるな』独立起業・新規事業へ挑戦して生き残るビジネスと消えるビジネスの決定的な違い。
独立起業して生き残るのは容易なことではありませんよね。
5年以内に約60%が倒産廃業、10年後に生き残っている確率は約6.3%とも言われています。
新たな会社やビジネスを立ち上げて、長期安定的に利益を積み上げる経営は、なかなかに難しそうに感じられますよね。
でも、この生存確率論は、起業・新規事業をひとまとめにしすぎだと思いませんか?起業のやり方も今の時代はそれぞれです。
◾️2種類の起業タイプ
たとえば、投資家やベンチャーキャピタルから何千万や何億円もの資金調達をして、金融機関からファイナンスしてきて、チャレンジする起業方法もあるでしょう。
最初から数年後のバイアウトやIPOを出口戦略としてキャピタルゲイン狙いのケースもあるでしょう。
一方、自分の知識やスキル、経験、人脈などを生かしながら、ひとりサイズのスモールビジネス起業で独立する方法もあります。
フリーランスのコンサルタントやマーケターなど、自分の専門性を武器にして仕事を獲得し、法人化を目指す道もあります。
後者は大したリスクを取らなくても、やり方次第では年収2000万円や3000万円くらいなら、そう難しいハードルではありません。現実的に達成可能です。
実際に会社員時代とほぼ同じような仕事をしていて、収入を2倍3倍にしている人ならザラにいます。
◾️新規集客・販売する能力
私自身、20歳の時に雑誌広告代理店の完全歩合制営業として働き始めました。
その経験をもとに、テレアポ専門の営業トレーナーとして、スクリプト作成や改善、研修トレーニングを提供し始めました。最初期のキャリアです。
PROFIT ENGINEのメルマガ読者の皆さんのような、有名な会社や立派なビジネスをつくってきたわけではありません。
しかしそれでも、私自身に加えて、うちの会社で新規集客や顧客開拓ができずにお金に困った経験は一度もありません。
なぜなら、最初期のキャリアを「新規集客・販売する能力」を鍛えることから始めたからです。運がよかったんだと思います。
セールスの経験がないまま独立起業や新規事業に取り組む場合、その前にまず「新規集客・販売する能力」を鍛えることを最重要視すべきです。
業種業態や商品サービスが何であっても、想定ターゲットが誰であっても、です。
資金調達してリスクをとってビッグビジネスに挑戦する場合でも、自分の専門性を武器として独立起業する場合でも、まったく同じです。
◾️稼ぐことから逃げない
いずれの起業方法の場合でも、結局は「新規集客・販売する能力」で9割が決まります。
逆にどんなに素晴らしい商品サービスがあっても、立派な資格や実績があっても、素晴らしい人間性や人柄であっても、最終的に売れなければビジネスとして成立できません。
ビジネスプランを売る。商品サービスを売る。自分という人間を売る。自分の知識や能力を売る。
売る能力がない・経験がないということは、すなわち自力で稼ぐ力がないことを意味します。
稼げないということは、売上も利益も収入もありません。当然、顧客やクライアントもいません。
売ること・自力で稼ぐことに経験値が乏しい方は、まずは自分自身が培ってきた知識やスキル、経験、実績を売ってみてはいかがでしょうか。
自分の知識やスキルに売れるものがない...という場合は、代理店ビジネスでも良いかもしれませんが、商品サービスが良ければ自然に売れるという幻想は捨てましょう。
たいていの場合、商品サービスの品質や勉強不足が問題ではないのです。満足に売っていないことが問題なのです。売れる・売れない以前の問題です。
「いいから黙ってさっさと売れ!」これは米国の有名な連続起業家、マーケターの言葉です。
売ることは、恥ずかしいことでも意地汚いことでもありません。ビジネスにおいてあたり前のこと。稼ぐことから逃げてはいけません。
「新規集客・販売する能力」を磨くことは、あらゆる事業成長フェーズに共通する最優先課題です。