ライザップの新聞広告に学ぶ、思わず読ませる・反応させる広告クリエイティブをつくる3つのポイント
今朝の日経新聞、朝刊見ましたか?8ページ目ですよ。いやぁ、やられましたね。少なくとも私はそんな気分です。
ライザップは広告宣伝がうまいですね。以前から有名なビフォーアフター推しのTVCMはもちろん、今朝の日経新聞全面広告もうまいです。最近グッとくる広告、あまりなかったんですが、思わず「わぉ!」と反応してしまいました。ライザップ通おうか、とすら思っちゃうくらい笑
まず、センターにドーンの配置された大村崑さんの生き生きとした写真でアテンションを取り、「大村崑、90歳。」「僕、高齢者をやめました。」のキャッチコピーでコアコンセプトを抑えています。
商品サービスの特徴を体験談として語り、機能面・感情面・日常生活面と立体的にベネフィットを推しています。大村崑さん本人の言葉、ストーリーとして語ることで、期待できる変化をありありと伝えています。随所に配置された写真が、ベネフィットやストーリーが真実なのだと思わせますね。
全体レイアウトも、いかにも広告という感じではなく、少しインタビュー記事っぽい仕立てにしてありますよね。読者の心理をうまく読んでいますね。
さらに、日経新聞の読者およそ180万人のうち、約75%が健康意識が高まる40歳以上、約56%が課長クラス以上の役職者、約31%が世帯年収1,000万円以上というデータからも、アプローチしたいターゲット層に十分リーチできます。チャネルの選択もズレはなさそうですね。
CTA(行動喚起)はフッター部分に控えめですが、電話とQRでの受付はわかりやすく、余分な情報をゴチャゴチャと記載していないので、きっちりレスポンスが獲得できそうな仕立てになっています。
私たちが、ライザップの広告から学べることはなんでしょうか。私は3つあると思います。
(1)証拠写真でアテンションをとる
マーケターやセールスライターは、言葉や表現で魅力を表現しよう、説得しようと考えがち。でも、アテンションをとるには、写真の方がおよそ100倍も効果的なんですよ。
特に、一人のリアルな人間を前に出すのがおすすめです。イラストやフリー画像ではなく。
もちろん、写真なら何でも良いわけではなく、伝えたいコンセプトや商品サービスを通じて、期待できる変化や結果を証明するような証拠写真を使うとGOODです。大村崑さんのように。
(2)第三者のストーリーで証明する
企業やブランドからの作り込まれた販売メッセージに、なかなか相手は反応を示してくれません。「本当?嘘じゃないの?」「また大袈裟に言ってるだけでは?」と懐疑心を解くのは難しいものです。
大村崑さんというライザップのお客、第三者のストーリーとしてベネフィットを語ることによって、相手は引き込まれやすく、信憑性も担保することができます。
(3)3種類のベネフィットで立体的に伝える
商品の特徴や仕様ばかりを説明されても、相手は自分事と理解しにくいものです。自分にとって何が良いのか、イメージしづらいのです。商品サービスを活用することで、どんな変化や結果が得られるのか、ベネフィットを鮮明に伝えるようにしましょう。
具体的には、3種類のベネフィットがあります。機能面・感情面・日常生活面の3つです。
たとえば、機能面は足腰の筋肉にハリが出てきた、感情面は102歳まで芸人を続けられるという自信が湧いてきた、日常生活面は父親らしく先頭で階段を登りきっていた、という感じです。
売れる広告のポイントは、感情面・日常生活面の2つをいかに推せるかが鍵ですよ。BtoBでも本質は同じです。広告宣伝がうまい会社やブランドからエッセンスを学び、私たちもビジネスに生かしていきましょう。