『金持ち父さん貧乏父さん』の新概念!社員数・働く時間を増やさずに、SクワドラントからBクワドラントへ移行する方法。

1997年の初版発行依頼、世界中で売れ続けているベストセラーがあります。

ロバート・キヨサキ氏の『金持ち父さん貧乏父さん』シリーズです。きっとあなたも読んだことがあるでしょう。

私は22-24歳のおよそ2年間、米国ハワイのビジネススクールへ留学していました。

その勉強の合間に立ち寄ったBarnes&Nobleという書店で出会った『Midas Touch(邦題:あなたに金持ちになってほしい)』という一冊が最初でした。

この本は、ロバート・キヨサキ氏と当時はまだ大統領になる前の不動産王として知られていたドナルド・トランプ氏による共著です。

この本をきっかけに『金持ち父さん貧乏父さん』シリーズは、一時期ほぼすべてを買い揃えて、貪るように読んだものです。懐かしい...

SビジネスとBビジネスの違い

まだ20代前半だった私が、ロバート・キヨサキ氏から学んだ教えの中で最も印象深かったのは、「SクワドラントとBクワドラントの違い」です。

Sクワドラントとは、自営業、個人店舗、コンサルタント、著者、研修講師、フリーランスなど、自分自身の労働力を切り売りするスモールビジネス。

Bクワドラントは、社員を雇い、組織を築くことで、自分自身の労働や時間に依存せずに運営されるビジネス。

S→Bの移行は、最難関レベル

私は20歳の頃から会社に属することなく、企業の営業やマーケティングを支援する仕事をしてきました。つまり、Sクワドラントからスタートしたわけです。

そして、世の中の経営者が、いかに「人・組織」のことで苦労しておられるかを、近い立場で痛いほど感じてきました。

SクワドラントからBクワドラントへ移行するのに苦労している様子も見てきました。

社員の採用や育成、定着の悩み。社長依存から抜け出せない状態。なかなか本音で相談できる人もいない。。

社員を3名や5名でも雇用している社長の中で、人や組織作りの悩みゼロな社長を探す方が難しいくらい、本当に悩んでおられる方が多いです。。

新刊本『最強マーケ脳のつくり方』の中で、マーケターチームをどうやって作るか、について解説したのも同様の理由です。

Bクワドラントは自分には無縁?

私は、特別に人望や人徳があるような人間でもなく、学生時代からリーダーシップを発揮するようなタイプでもありません。

会社員経験もないので、会社組織とはどういうものか、人のマネジメントにも向いていないだろうと感じていました。

大掛かりな資金調達やIPOを狙うような、社員を数百名、数千名も抱えるようなビッグカンパニーをゼロから立ち上げて成功できるイメージも、そうなりたいという願望もありません。

Bクワドラントは自分には関係のないことと捉えていました。

とっくに時代は変わった

でも、ロバート・キヨサキ氏の『金持ち父さん貧乏父さん』が初めて出版された2000年前後とは、ビジネス環境は随分と変わってきたように思います。

今はもう、必ずしも、Bクワドラントにあてはまるビジネスを構築するのに、社員・スタッフをたくさん雇う必要はありません。

以前とは違い、比較的安価で便利なシステムやツールも増えました。日本や海外を探せば、様々な売れる仕組み・仕掛けを試している起業家やマーケターたちが山ほどいます。

コア・コンピタンス経営という言葉もある通り、成果を生み出すコア業務以外、たいていアウトソーシング先は見つかります。

事業運営にまつわる様々な業務を、自社内製で人がやらなくても、システムやツール、外注先に任せることができます。

営業担当を何人も雇わなくても、売れる仕組みをつくって投資すれば、仕組みとお金をうまく働かせれば、少なくとも年商5億円サイズのビジネスなら構築可能です。

いや、やり方次第では、それ以上でもいけるでしょうね。。

売れる仕組み中心のビジネス構築

もちろん、社員を雇って、組織を作らなければ成立しないビジネスモデルはあります。

より大きな社会貢献をするためには、人を増やして組織づくりをしなければ実現できないビジネスもあるでしょう。

しかし、私ほどではないにせよ、社長としての器が仮に小さかったとしても、卓越したリーダーシップなどなくとも、今の時代は、従来のやり方に固執する必要はありません。

売れる仕組み中心のビジネス構築法・運営法なら、社員数や働く時間を増やさなくても、安定収益を生む億超えビジネスを作ることはできます。

10年20年前と比べれば、時代は変わりました。

日本は今後、労働力人口の減少、慢性的な人手不足が解消されることはない中、社員数や働く時間に依存せずに、会社を伸ばす方法へとシフトするのは、結構大事なテーマだと私は考えています。

ぜひ参考にしてみてください。