社員メンバーを甘やかしてはいけない。あたり前の基準をあげる。会社のお金、他人の責任だと思うから自分事意識、危機意識が甘くなる。

今日は2月度の最終日。皆さんのビジネスでは、今月の成績はいかがでしたか?

私の会社では、昨年8月から月次売上・利益ともに過去最高を更新し続けています。

11月中旬から12月上旬にかけて、集客や販売に使用している海外システムのサーバー及びドメイン障害が発生した関係で、一時期はやや停滞しましたが、それ以降は順調に伸びてきています。

自社のP/LやB/Sの数字、Web広告やCRM上のスコアを見るだけなら、ほとんど悩ましい要素はありません。ありがたいことですが、必ずしも良い面ばかりではありません。

私の最近のテーマは「社員やフリーランスとして活躍しているメンバーたちの成長と自己実現のスピードをもっと加速できないか」ということ。

◾️たった一人で全部まわすチカラ

Amanと星野リゾートの運営方法の違いのようなもの。

Amanはスタッフごとに役割があり分担しますが、星野リゾートは1名のスタッフが様々な役割をこなして何でもできるようにトレーニングすることで、手待ち時間を減らして生産性をあげる工夫をしています。

私の会社では、ある意味、星野リゾートのようなもので、社員やフリーランス一人ひとりが、売れる仕組みやビジネス全体を設計・構築・運営できるようになることを目指しています。

各事業部、各ブランド、各クライアント支援ごとに、リーダー1名とサポートメンバー1-2名という小さなチームを作って動かします。

なぜなら、シンプルな売れる仕組みやビジネスモデルを小さなチームで動かす経験を通じて、事業全体がどのようなメカニズムになっているかを理解しやすいからです。

また、売れる仕組みもビジネスモデルも、パターンや型が決まっており、セールスライティング・マーケティングの知識や経験、技術を、実務を通して日々一貫して磨き続けます。

サポートメンバーとして現場で鍛錬し、利益貢献していった先に、新規事業・新ブランドのアイデアをリーダーとして実現するチャンスをつかむという順番です。

◾️自分事意識、危機意識を持つ

何か特別な研修やトレーニング方法があるわけではありません。

あなたの会社でも同じだと思いますが、結局は、「社員メンバー一人ひとりが目の前の実務をどれだけ自分の頭で考えて試行錯誤するか、やりきるか」がすべて。

そして、課題が見つかった時に、誰かが答えを与えてくれるのを待つのではなく、「自分で新しい知識やスキル、解決につながるアクションを素早く取って前へ進む」こと。

結果が出ていないなら、言い訳無用、誰かが何とかしてくれるなんて思わない、自分の責任でなんとかする。会社や他人のお金、誰か他の人の責任だと思うから意識が甘くなる。

自分の財布からお金がどんどん無くなっていると考えれば、危機意識は違うはず。ごまかしたり逃げたりすれば、自分がより一層、崖っぷちに追い込まれるだけ。

思考停止、一時停止モードでゆっくりのんびりやっている場合じゃない。

これらは、私たち社長・経営者は立場上、あたり前に持っている意識ですよね。

でも、これはチームに入ったばかりの社員スタッフだろうが、サポートメンバーだろうが、リーダーだろうが、本当は全員同じはずです。

そして、別の会社で働く場合でも、他の仕事をする場合でも、どこで何をするとしても同じことです。

◾️「あたり前の基準」をあげよう

要するに、目の前の仕事、目の前の数字、目の前の顧客にどれだけ真剣に向き合うか、毎日確実にやりきるか。

それでも、成功する時もあれば、残念ながら失敗する時もある。

目先の業績が良いのは有難いことですし、社員メンバーたちの努力や活躍があってこそ実現できている状態です。

しかし、中小企業やスモールビジネスはスピードが生命線。そのスピードを支えるのは、彼ら彼女らの成長と自己実現のスピードです。

社員メンバーたちのことを真剣に考えればこそ、「あたり前の基準」をあげていくことが絶対条件だと感じる今日この頃です。