地方副業は、地方の企業活性化の鍵となるか。優秀なフリーランス人材や副業ワーカーをフルリモートでプチ活用するという選択。

「地方副業」は、地方の企業活性化の鍵になるかもしれません。

フリーランス人材や副業ワーカーの働き方に、リモートワーク浸透の追い風がプラス。鳥取県や富山県などは、首都圏・都市部に住んでいる高度な職業スキルを持つ人材の活用を積極的に推進しています。

日経新聞の記事によれば、地方副業は大企業などで働く技術者や管理職が、地方の企業で自身の知見や経験を生かす仕組みです。

国も地方創生の重要な手段だと位置付けていて、各都道府県に首都圏の人材紹介会社との協力関係を促してきました。

みらいワークスとパーソルキャリアの大手2社では、副業解禁した2018年以降の累計募集件数は、全国で2154社だったそうです。鳥取県の293社が最も多く、大阪府、山口県、富山県と続きます。

◾️即戦力人材のプチ活用という選択

鳥取ハローワークの担当者が700社と面談した結果によれば、「経営者は優秀な人材に来てほしいが、高い年収は払えない」というのが本音です。

そこで鳥取県では『”週1で副社長”プロジェクト』というコンセプトを企画。

給料の高さではなく、面白いテーマやキャリアアップ、地域貢献性で興味を惹きつけ、リモート副業で企業とマッチングを図りたい狙いです。

実際に、玄米茶メーカー、芝生ネット販売会社、サッカーJ3ガイナーレ鳥取を運営するSC鳥取など、マーケティングやサイト開発の分野で募集をしています。

富山県でも「副業・兼業人材活用促進事業費補助金」を用意し、人材紹介会社に支払う経費の2分の1以内、月2万2000円を助成します。

「Web発信を自分たちでやろうとすると2〜4年かかる。専門家にお願いしてスピードをあげたい。」という声も。中小企業が能力の高い人を正社員として雇用するのは厳しく、副業はスキルを拾い上げる手段と位置付けているようです。

大手企業で働く人材が、地方の中小企業の環境条件下でどれだけ価値貢献できるかはさておき...笑

フリーランス人材や副業ワーカーの働き方に、リモートワークがプラスされ、在住地域は制約条件ではなくなりましたね。

◾️私たちのクライアントも全国に広がった!

私たちジーニアスラボも、本社は千葉県であり、5年前はクライアントの9割が東京23区内でした。しかし今では首都圏に加えて、北海道、愛知、大阪、京都、広島、福岡、鹿児島、沖縄に広がっています。

私たちのクライアントは事業規模が比較的大きめで、人件費や外注費、広告宣伝費にまとまった予算を取れる会社が多いです。

しかし、大多数の地方の企業にとっては、フリーランス人材や副業ワーカーのプチ活用こそベストな選択肢であるのかもしれません。

優秀な人材に高い年収を払って正社員雇用するのは難しいし、外注業者パートナーの手配も予算に見合わない。週1や数時間の副業から関わってもらうのがちょうど良いのだと思います。

◾️でも、人材紹介会社に頼る必要はないんじゃ?

フリーランス人材や副業ワーカーの活用は、別に目新しい話ではありません。国や都道府県自治体を挙げての支援があるのは、やや心強いかもしれませんけどね。

ただあくまで私見ですが、フリーランス人材や副業ワーカーを見つけるのに、わざわざ人材紹介会社に成功報酬(手数料)を払う必要はないですね。

Indeedや求人ボックスなんかでも、やり方次第で他地域にリモート求人を安く簡単に出せます。

実際、私のクライアントでも、フルリモートのインサイドセールス職を全国に求人をかけて応募・採用が殺到しています。

あるいは、ランサーズやクラウドワークスなど、自社に合ったフリーランス・副業ワーカーを簡単に見つけるサービスやプラットフォームがもう山ほどありますよ。

「そもそも何をやったらいいかわからない」なら、自社の課題に応えられそうなコンサルタントや顧問人材だってすぐに見つかる時代です。

紹介会社に手数料を払うのはお金がもったいないかも。稼働してもらってもうまく機能するとは限らないですし。

私たちジーニアスラボが運営する『Marketing Gear(マーケティングギア)』は、マーケターとして”ひとり起業”している・したい人たち向けの実践コミュニティです。結構、良いメンバーが集まっていますよ。

私たちは基本チームで動き、実行と結果にフルコミットします。ただその分フィーが高くなるというデメリットもあります。優秀な個人をプチ活用いただけるようにお繋ぎするのも喜ばれるかもな、と感じました。

試しに、鳥取、大阪、山口、富山あたりの企業向けに、来週からテストマーケティングしてみようっと...笑 メンバーにとっても良い成長機会になりそうなので。