『親父のニュースレター』自分の生い立ちや仕事上の苦悩から、最近の母との日常の出来事まで

先週のライフスタイルWeek展示会で、きっともらったのでしょう。はい、昨日までコロナでダウンしておりました。

喉が相変わらず痛いですが、それ以外は元気に復調。毎日のリズムが崩れまくっていたので、今日からペースを取り戻したいと思います。

さて、今年に入って、71歳の親父がニュースレターの発行を始めました。

しかも、週刊です。ときどき気まぐれでスキップする週もありますが、ほぼ週刊で送られます。読者は私だけ。

先週届いた最新号は、母と二人で久遠寺の宿坊体験から得た仏教の心と己の生き方がテーマでした。

官製はがき1枚、裏面にびっしりと縦書きで、親父のメッセージがパソコンで書き留められています。名古屋の実家書斎で、カタカタと文字を打ち込んでいるのでしょう。

私も毎日や毎週、お客様や読者へのメルマガ、月刊売れる仕組み戦略レポートなど定期刊行物、社内向けのマネジメントレター、キャンペーンの販促DMなど、書く仕事が日常です。

親子で考えることは似るものですね。

他の親子関係をあまり知りませんので、なんとも言えませんが、私と両親は長い間、会話らしい会話はほとんどありませんでした。

私が大学進学から米国大学院留学をしようと動き出した頃から数えれば、だいたい20年くらいでしょうか。

国土交通省の国家公務員だった父親、小中学校の国語教師だった母親。

そんなカチコチの家庭に生まれた長男の私は、雑誌広告代理店でフルコミ営業をし、米国大学院へ留学し、自分でビジネスを始めると言い出し... もう危なっかしく見えて仕方がなかったことでしょう。

最初はなんとか分かり合おうと努力した20代もありましたが、私が30代になる頃にはお互いにあきらめたのか、1年に1回会うか会わないかになり、深い話に突っ込んでこなくなりました。

そんな親父が70歳を過ぎて、人生の限りある時間を意識してのことか、息子に自分が経験してきた何かを伝えたいと思ったのか。

週刊ニュースレターには、自分の生い立ちや仕事上の苦悩から、最近の母との日常の出来事まで、幅広いテーマをカバーしています。

このわけのわからん、生き方の相容れない息子を諭そうとはせず、独り言のように自分の思考や経験をランダムに共有しているような感じです。

不思議とじっくり読んでしまいます。不思議と親父と話しているような感覚になります。

親父のニュースレターは、あらゆるビジネスにおいて長期安定成長の土台となる「顧客との関係性」を構築・維持・復活させるコミュニケーションの良い手本かもしれません。