ナポレオン・ボナパルトに学ぶ、小さな会社の社長が成功をつかむ3つの教え

『ナポレオン言行録』は1983年に岩波文庫から出版された書籍です。偉大な社長・経営者の先輩方が歴史から学ぶように、私も少しずつですが、歴史上の優れたリーダーから学ぶ時間をとるように意識しています。

先週末は、ナポレオン・ボナパルトの手紙や言葉をまとめた『ナポレオン言行録』を読みました。今日は、現代に生きる私たち社長やリーダー、マーケターにも通ずる教えを3つシェアします。

まずナポレオン・ボナパルトはどんな人物か

フランス革命後期からナポレオン戦争時代にかけてのフランスの軍人であり、政治家だった人です。ナポレオンは1799年のクーデターで政権を掌握、1804年にフランス皇帝となりました。

彼の導入した法律体系「ナポレオン法典」は今日もその影響を残しています。彼の軍事戦略は、今もなお多くの軍事学校で研究されたり、ビジネス戦略、競争戦略にも応用されています。

ナポレオンは、1815年のワーテルローの戦いで敗北した後、セントヘレナ島に流され生涯を閉じました。ナポレオンはカリスマと戦略的才能で、一時代を築いたことで歴史に名を残しています。

そんなナポレオンの手紙や言葉から私が得た学びは3つ。

1つ目は「不可能という言葉は愚か者の辞書にしかない」

ナポレオンは常に明確な目標と意思決定の下で行動していました。”明確な目標を持つことが大事だ”と言葉にすればあたり前かもしれません。

しかし、私たちは現実にできているでしょうか。たとえば、6W2Hはクリアになっているでしょうか。チームメンバー全員に呼吸がごとく浸透しているでしょうか。

目標が不明確な場合、戦略は方向性を失い、リソースは無駄に散逸してしまいます。

あなたも私と同じように小さな会社を経営しているなら、「どうすればできるのか」と成功の実現を信じ、考え抜き、具体的で達成可能な目標にすることです。

2つ目は「戦場では計画は最初の接触で崩れる」

ナポレオンは計画の重要性を認識しつつも、戦場では常に柔軟性を持ち、迅速に対応することの大切さを説いていました。

ビジネス環境もまた予期せぬ変化に満ちています。思わぬ競合が突如現れるかもしれない、大手有名ブランドが新規参入してくるかもしれない、社会的や技術的なイノベーションが起こってカテゴリーごと吹っ飛ぶかもしれない。地震や災害などで社会インフラが機能停止するかもしれない。

本当にいつ何が起こるか、すべてのリスクに事前準備しきることなど到底不可能です。ビジネスは教科書通り、計画通り、シナリオ通りには事は進みません。

計画やイメージ通りにうまくいかないからといって、だから無理だと諦める、止まるのではない。計画が崩れた状況からいかに素早く立て直すか、プランBへ展開するか。

私たち小さな会社は機動性やスピードが強みのはずです。

3つ目は「兵士たちは将軍の見本に従う」

ナポレオンは、リーダーとしての自らの行動が部下に大きな影響を与えることを知っていました。

私たちも社長やリーダーの立場にいる者として、自らの行動、姿勢、決断がチームに影響を与えることを理解し、模範となるべきです。

完璧な人間を演出する必要はないし、強がったり取り繕ったり偉そぶったりする必要もない。すべて正しい答えを示さなければ肩肘張ることもない。

サーバント・リーダーシップという考え方もある通り、欠点や間違いを素直に認めたり、仲間メンバーと一緒に絶対的正解のないビジネスの世界で道を切り拓こう試行錯誤をともにする。

できると信じて挑戦する。やりきる。実行貫徹する。うまくいかなくても、想定の範囲内だと次の作戦を前向きに立てる。

私たちのビジョンや情熱が、仲間メンバーの希望、勇気、ワクワク、モチベーションに繋がります。

まとめ

このように、ナポレオンの言葉や戦略には、時代を超えた普遍的な真実が含まれています。

『ナポレオン言行録』は私が生まれたことに出版された古い本なので、ちょっと読みづらいかもしれませんが、手に取る価値はありますよ。