ナヴァル・ラヴィカントのレバレッジ戦略3選。労働レバレッジ依存からの脱却して、ビジネスを加速成長する方法。

もしあなたが、もっと売上や利益を伸ばしたいと考えているなら、今日のブログ記事は役立つと思います。

仮に、あなたが身一つで独立起業して、自分の営業力・専門知識・経験実績を武器として、営業やコンサルタントなどのビジネスをされているなら、、

おそらく年商2,000万〜5,000万円あたりで頭打ちが来るのではないでしょうか。なぜなら、あなた一人の労働力には限界があるからです。

仮に、あなたが社員スタッフを雇用して、あなたの代わりに営業やコンサルティングを任せているなら、年商は億を超えてくるでしょう。

しかし同時に、人を採用・育成・管理して、組織を統率することの難しさを実感されるのではないでしょうか。

リーダーシップやマネジメントに苦労し、事業成長の鈍化に直面するのではないでしょうか。

■3種のレバレッジ戦略

妄想空想でも良いので、考えてみてください。

もし仮に、1年や2年、3年後までに、利益を10倍にしなければならないとしたら、現在のあなたのビジネスモデルや戦略で実現できそうですか?

米シリコンバレーをつくった男であり、エンジェルリスト創業者のナヴァル・ラヴィカント氏によれば、「レバレッジを効かせてインパクトを最大化すること」が、ビジネス成長の鍵。

レバレッジは、いわゆる「てこの原理」であり、小さな力で大きな力を生み出す、という意味です。PROFIT ENGINEのコンセプト「社員数・働く時間を減らして、利益・顧客を増やす仕組み」にも合致しています。

ナヴァル・ラヴィカント氏の教えでは、ビジネスにおけるレバレッジは3種類あるとのこと。

(1)労働
(2)資本
(3)複製コストがゼロに近いプロダクト

■労働レバレッジ

労働レバレッジとは、あなたの代わりに誰かに働いてもらうこと。

私たちのクライアントの9割は、「労働力」に依存するビジネスをやっており、労働レバレッジを効かせて、ビジネスを成長させようとしています。

しかし、ナヴァル・ラヴィカント氏は、労働は最古のレバレッジであり、現代社会で利用可能な全形態のレバレッジの中で最悪なものだと述べています。

人を動かし、統率し、安定化させるのが、とんでもなく難しいからです。

また、日本経済の先行きを考えると、人材確保がますます難しくなる中、労働レバレッジ依存では伸びにくくなるでしょう。

■資本レバレッジ

資本レバレッジとは、あなたの代わりにお金に働いてもらうこと。

不動産や株式へ投資をしてリターンを得るのと同様に、広告宣伝や販売促進などに投資をして、利益や顧客を増やしていくことです。

そして、得られた利益を再投資して、複利で雪だるまを幾何級数的に大きく育てます。

資本はとても簡単にビジネスをスケールする方法です。動かす人をどんどん増やすより、動かすお金をどんどん増やす方がずっと簡単です。

■複製コストがゼロに近いプロダクト

限界費用ほぼゼロで複製可能なプロダクトは、ビジネスを拡張する上で、最も重要なレバレッジです。

商品サービスが複製可能でないなら、あなたのビジネスは、あなた自身や社員スタッフの労働力に依存し続けることになるでしょう。

商品サービスを複製するのに、追加コストがたくさん必要なら、投資資金効率という観点からもビジネスの成長は遅れるでしょう。

ナヴァル・ラヴィカント氏は、本やメディア、映画、プログラミングコードを例として挙げています。

たとえば、一度コードを書いてしまえば、あとは夜寝ている間もコードがせっせと働いてくれます。一度本を書いてしまえば、いくらでも複製可能であり、追加コストも実は驚くほど安いものです。

■レバレッジ・シフト

最近5年の私たちのクライアントは、コンサルティングや研修会社、士業事務所、代理店ビジネス、人材紹介派遣会社、システム受託開発・IT技術者派遣、SaaS系ツールベンダーの業種が多数派です。

コンサルティング・研修会社・士業事務所は、社員スタッフを増やす「労働」に依存しがち。

「複製コストがゼロに近いプロダクト」を効かせることが最大のポイントでしょう。そこに「資本」を効かせて、ビジネスを拡張するという順番。

代理店ビジネスが成長する鍵は、「複製コストがゼロに近いプロダクト」のように見えて、たとえば、求人広告やWeb広告のように「労働」に依存するモデルであることが多いです。

営業活動を労働に依存しない「売れる仕組み」に代替し、「資本」のレバレッジを効かせて、ビジネスを拡張するのが良いと思います。

■労働レバレッジ依存からの脱却

日本の大多数のビジネスは、商品サービスも営業販売活動も、大半を「労働」に依存しがちです。

3種類あるレバレッジのうちの「労働レバレッジ」を第一優先で考えがちなのです。

私は労働レバレッジが悪いとは思いません。しかし、今後ビジネスを成長させていくには、レバレッジの性質上、前途多難になりやすいというわけです。

(1)労働、(2)資本、(3)複製コストがゼロに近いプロダクト、の3種類のレバレッジがあることを忘れずに、どうすれば、労働レバレッジ依存から脱却できるかを考えてみてください。

もし業界に先駆けて、ゲームチェンジを仕掛けることができれば、一気にNO.1ポジションへの駆け上がれる可能性だってあると思いますよ。