ラスベガスのヘリ体験で思ったこと

「自分には無理...」「やったことがないから怖い...」と思っていても、実際に経験してみると、意外と大丈夫だったことありませんか?
私は今年2月の米国ラスベガス出張の時、はじめてヘリコプターに乗りました。ラスベガスとグランドキャニオンの間を往復する4時間のヘリツアーがあったんです。上空からの眺めは同じ地球上とは思えないような広大な絶景。41年間生きてきた中でもかなり上位にランクインするほどの感動体験でしたが、申し込みするかどうかは本当に迷いました。
まず、私は高い所が基本苦手です。飛行機に乗るのは好きですが、ビルやタワーの高層階から下を見ると足がすくみます。そして、乗り物酔いがひどい。自分が車を運転する時は良いのですが、誰か運転する車やバスで山道を行く時なんかは、いちいち揺れに反応してしまい、ものすごく酔いやすい。もちろんジェットコースターも苦手です。
ヘリは機体が小さいので、高度や揺れには自分は耐えられないんじゃないかと思っていたわけです。北海道発の人気番組『水曜どうでしょう』では、大泉洋さんがヘリ移動中に吐いてしまう場面を思い出したり笑。
「乗り物酔いの薬を飲んでも、遠くの景色を見るようにしても、ちょっと厳しいんじゃないか...」
そう思いながらも、心のどこかで自分のリミッターを外したい気持ちもあり、結局は申し込みをして最高の時間を過ごすことができました。操縦士が上手かったのか、気候が良かったのか、ヘリはほとんど揺れず安定飛行でした。最初に離陸する時はあっという間に高度があがっていくので少し怖かったですけどね。
手元足元ではなく、前方の遠くの行先を見るようにしていたら、案外すぐに慣れました。グランドキャニオンの岸壁の上で、コロラド川を眺めながら、他の参加者とも一緒にシャンパンを飲みながら談笑するというのも、なかなか面白い経験でしたよ。
ビジネスにおいても同じことが言えるかもしれません。
「自分に知識や経験がないから...」「うちの会社ではやったことはないから...」「業界や隣近所に前例がないから...」と躊躇したり、リスクや失敗が先立ってしまうことがありますよね。
でも、今までの自分のままで、みんなと同じことを、できる範囲内で同じようにやっているだけで、どうやって飛躍するというのでしょうか。迷った時は、あなた自身がイメージしている遠くの方へ目を向けてみてください。
あなたが目指す人生のビジョン、心の中で思い描いているビジネスの状態は、どんなものですか?その実現のためには、たとえ怖く感じても、すぐにうまくはできなくても、やると決めて、挑戦しなければならないことがあるんじゃないでしょうか?
もしかしたら、最高の景色が待っているかもしれませんよ。