キャッシュと顧客資産を両取りする戦略!新規事業のゼロイチ段階に最短最速で事業基盤をつくる鍵とは。

今日は、両取りの戦略について話します。

リソースが少ない会社の場合、大きい会社の中でも立ち上げ間もない新規事業部の場合には、両取りの戦略で施策を選び、短期的に一気に事業基盤をつくるのがオススメです。

キャッシュと顧客資産の両取りを狙う

あらゆるビジネスにとって最も重要な資産は、顧客資産です。

あなたのビジネスに利益をもたらしてくれるのは誰か?もちろん、顧客です。

損益計算書や貸借対照表、キャッシュフロー計算書のいずれにも記述されないのですが、あなたのビジネスにとって最も価値あるものは、顧客資産です。

顧客というのは、ある意味、収益不動産や高配当な株式と同じように資産なんです。

今まさに商品サービスを購入されている顧客はもちろん、過去に商品サービスを購入されていた顧客、これから商品サービスを購入されるかもしれない見込み客も含んでも良いでしょう。

そして、ここは非常に重要なのですが、ビジネスの初期段階では十分な顧客資産がないですよね。同時に、キャッシュ体力もあまりないと思います。

そのため、ROIやROAS、要するに少ない投資で得られる粗利・リターンを大きく取れる1つか2つの営業・マーケティング施策を見つけて、広告宣伝費を集中させ、短期的に一気にキャッシュ体力と顧客資産のとっかかりを作ることが、初期の生命線です。

のんびりやってる場合じゃない

投資家やVC、金融機関から資金調達をするのではない、手持ちの自己資金でビジネスを始める事業のゼロイチ段階であれば、あれもこれもと手を出している余裕はないと思います。

まさに、一点突破の思考法です。ランチェスター戦略ですね。

もちろん、まずは顧客資産を作って、それからキャッシュ体力もつけていってと段階を踏む考え方もあります。

しかし、その途中で経済や環境に大きな変動・トラブルがあるリスクを考えれば、ゆっくりのんびりやってる場合じゃありません。

ゼロイチの初期には、キャッシュと顧客資産の両どりに集中するのが得策です。

実際に、私たちも立ち上げ初期には、そういった営業・マーケティング施策を1つ2つだけ選び、いったんそれ以外の施策はぜんぶ捨てて、集中的に実行していました。

リソースが少ない会社の場合、大きい会社の中でも立ち上げ間もない新規事業部の場合には、同じ考え方で施策を選んで、短期的に一気に事業基盤をつくるのがオススメです。

逆に言えば、顧客獲得できるが先行投資がかさむ施策、実行に手間や工数を消耗する施策、キャッシュの回収までに時間がかかる施策は、たとえ周囲や競合がやっていたとしても、いったんぜんぶ捨てて、キャッシュと顧客資産の両どりができる数少ない1つ2つの施策だけに集中しましょう。

あなたの事業ステージにもよりますが、事業基盤をこれから整える段階なら、あれこれやるのではなく、一点突破の思考法でいきましょう。