中学受験の志望校選びと求職者の企業選びに共通すること。「生き抜く力」を求める保護者と求職者。
今日から12月に入りましたね。中学受験シーズンがいよいよ始まります。
小学生のお子さまをお持ちで中学受験を検討されている方なら、気になる話題でしょう。
私も教育熱心な母親のおかげで、中学受験をしました。愛知県の私立中高一貫校に通いました。
東大や医学部への合格者を多数輩出する学校です。当時は医学部合格者数が日本一でした。優等生だけでなく、地元経営者・開業医・お金持ちの息子が集まる学校でした。
私は残念ながら劣等生組でしたが、その後の反骨精神は中高時代の影響も多分にあると感じています。
◾️スゴすぎる同級生たちに囲まれて
勉強のできる賢い優等生、すでにお金持ちな同級生たちと同じ土俵で勝負してもダメ。
スゴい奴らと比較すればするほど、どんどん自分が恥ずかしくなる。絶望感すら覚える。どうすれば、自分自身の納得のいく生き方ができるだろうか。
当時はただゴチャゴチャと考えているだけで、ウロウロしているだけで、結局なにも動けていなかったように思います。
でも今から思えば、中高時代、そして大学時代も、周りに「強者」ばかりの環境だったからこそ、「弱者」な自分の生きる道を真剣に考え、求めたんじゃないかと感じます。
その結果、大学3年次に雑誌広告代理店での完全歩合制営業の仕事で、セールスやマーケティングに出会いました。
そして、ビジネスを「仕組み」「システム」として捉えることを学び、現在に至ります。
自分の源流をたどれば、中学受験をして通った私立中高一貫校で、とうてい自分には太刀打ちできないと思えるほどスゴい奴らに囲まれて思春期を過ごしたことに原点があるのかもしれません。
◾️中学受験の志望校選びが変わった
日経新聞朝刊の記事によると、中学受験の志望校選びは、偏差値や大学進学実績だけでなく、「生き抜く力」を求める保護者が増えているそうです。
STEAM教育(化学、技術、工学、芸術、数学)の分野が注目されていて、中でもプログラミング教育の充実はポイントの一つです。
語学のスピーキング教育、グループワークによる問題解決型授業も同様です。
本質的には、「考える力・創造する力・伝える力」という点では、従来の科目カリキュラムでも鍛えられると思いますが、保護者は「実社会で使えるスキル」に寄せた教育を求めているのかもしれません。
◾️あなたが提供できる「確からしい何か」
これは、中学受験だけでなく、企業の人材採用においても似た傾向がみられます。
大手・上場・有名=安心と考える就活生・転職者はもちろん今後もいるでしょう。
しかし、組織の歯車・駒として働くというより、どこへ行っても稼げる知識やスキルを習得したいニーズは急上昇中です。
VUCA時代に将来不安が増す中で、人々は「確からしい何か」を求めているのかもしれません。
もしあなたの会社が新卒・中途採用活動をしているなら、あなたの会社が社員スタッフに提供できる「確からしい何か」を推せないだろうか、と考えてみてください。
ヒントが見つかるかもしれませんよ。