【金融×AI】JPモルガン、AIキャッシュフローソフトウェアを発表!人間の仕事を約90%削減。

Entrepreneur.comで面白い記事を見つけました。

2023年、JPモルガンは法人顧客向けに、キャッシュフロー分析を自動化するAIソフトウェアを発表したんですが、すでに2,500社以上が導入しているということで、まもなく有料化するそうです。

このAIキャッシュフローソフトウェアは、企業の財務データをリアルタイムな分析・将来のキャッシュフローの予測を自動化すること。

たとえば、キャッシュの出入りの傾向、季節性の変動、市場の変化など、さまざまな要因を考慮してキャッシュフローの予測を行います。

300人以上のデータサイエンティスト、データエンジニアなどのチームで開発したとのことで、従来の手作業による分析に比べて約90%の作業時間を削減。

また、同時翻訳機能も備えており、144言語への翻訳も可能で、グローバルに事業展開する企業でも、言語の壁なく財務データを分析し、意思決定を行うことができると発表しています。

このような金融機関が開発リリースしたAI分析ソフトウェアは他にもあります。

たとえばバンク・オブ・アメリカはCashPro、RBCロイヤルバンクはNOMIという名前のツールをそれぞれリリースしています。RBCのNOMIは過去と現在の財務データから7日間先の財務状況までを予測するそうです。

金融業界や財務業務に限らず、AI活用、自動効率化、AI搭載ツールの導入など、ほんの数年前や十数年前には夢のような世界がどんどん進んでいます。

ゴールドラッシュ期のリーバイスになろうと、次々と便利なツールやシステムも登場して覇権争いをしているように見えます。

うちはIT技術畑の会社では全くなく、クライアントのセールスやマーケティング、売れる仕組みづくりをご支援したり、代行したりしている25名そこそこの小さな会社です。

また、自社単体やアライアンスによる事業ブランドづくりにも取り組んでいます。

AI云々の話、便利なツールやシステム、アウトソーシング活用の話を含めて、自社内でやるか・やらないか、人間がやるか・やらないか、というテーマについては、私なりにだいぶ考えて取り組んでいます。

というのも、私たちのような吹けば飛ぶような小さな会社だからこそ、あらゆる経営資源が非常に限られていて、なおかつ人材採用も簡単ではないので、AI活用を含めてかなり工夫しないと生き残れないと思っているからです。

  • たとえば、同じ利益1億円を稼ぐのに、社員2名で成立している会社と、社員10名いないと成り立たない会社。どちらの会社を選びますか?
  • たとえば、同じ社員数で、次々と新規事業や施策を機動的に試せる会社と、目の前の既存事業だけでいっぱいいっぱいな会社。どちらの会社を選びますか?
  • たとえば、同じ社員数で利益1億円を稼ぐのに、一人あたり1日4時間労働で済む会社と、1日8時間フル稼働+残業で成り立っている会社。どちらの会社を選びますか?
  • たとえば、同じ社員数・同じ稼働時間数で利益1億円を稼ぐのに、週1回MTGだけで安定してまわる会社と、朝から晩まで会議や管理、面談に追われる会社。どちらの会社を選びますか?

Profit Engineのメインテーマでもありますが、いかに社員数・働く時間に依存しないビジネスモデルや売れる仕組みを設計・構築・運用して、長期安定成長するかは、私たち中小企業やスモールビジネスにとって死活問題ですからね。

そして、それは誰かが代わりにやってくれるものでもなく、いまのうちから真剣に向き合うべき経営課題ではないかと私は思います。

あなたはどう思いますか?