【勝利の経営】20世紀最高の経営者!GEの元CEOジャック・ウェルチが、20年で売上5倍、純利益8倍、時価総額30倍を達成できた戦略。
今日のメルマガはジャック・ウェルチの経営戦略について。
現在の会社規模、事業規模に関わらず、ウェルチの妥協なき戦略とリーダーシップは、何度も学び、何度も振り返る価値のある教えです。
ご存じない方のために、ジャック・ウェルチは20世紀最高の経営者と呼ばれた人です。
1981年から2001年まで米国の多国籍企業、ゼネラル・エレクトリック(GE)のCEOを務めました。
発明家トーマス・エジソンを源流とする創業130年以上の老舗企業で、元々は消費者向け製品や工業製品などの製造販売を行う総合電機メーカーでした。
ウェルチは、多角化と膨張で身動きが取れなくなり、危機に陥っていたGEを救いました。
そして、CEOを務めた20年間で、売上5倍、純利益8倍、時価総額30倍を達成したのです。
◾️『ナンバー1、ナンバー2戦略』
ウェルチの経営戦略で最も有名なのは、『ナンバー1、ナンバー2戦略』です。
ウェルチがCEOを退任した以降も、後任のジェフ・イメルトは17年間、ウェルチの戦略を継承・実践しています。
『ナンバー1、ナンバー2戦略』とは、業界1位または2位の競争力を持つことができる事業部門だけを残し、それ以外は売却や閉鎖するという考え方です。
結果、儲からない事業、儲かる見込みの立たない事業を削ぎ落とし、限られたリソースを最も競争力のある事業部門に集中することで、GEの業績を伸ばしました。
◾️「捨てる・削ぎ落とす・やめる」
なぜ今日、私はウェルチの戦略をご紹介したのでしょうか?理由は簡単です。
起業家や創業社長タイプの人は、お皿の上に追加するのは得意ですが、「捨てる・削ぎ落とす・やめる」のは苦手だからです。
いま取り組んでいる目の前の事業や売れる仕組みに集中することが苦手なのです。
「隣の会社が成功していれば、うちも同じことをやってみたい」「儲かりそうだから、うちもちょっと手を出したい」のように。
あるいは、明らかに見込みがなくても「いや、この事業、この商品サービスには想い入れがあるからやめたくない」のように。
私にも身に覚えがあります。私たちのクライアント先でもよくあるケースです。あなたはどうでしょうか?
◾️できるからといって、やればいいわけではない
ウェルチの『ナンバー1、ナンバー2戦略』の本質は、いわゆる「選択と集中」です。
儲かる事業、儲かる施策にリソースを全集中することです。
私たちのような小規模プレーヤーは、市場NO.1や2とは無縁かもしれませんが、少なくとも十分かつ安定的な利益を生み出してくれる事業や施策、打ち手に集中すべき。
そうでないと、ただ散漫になり、あれこれ忙しく頑張っているのに、どれも大した結果にならず、中途半端になりがちです。
あれこれ目移りしている場合ではありません。いま目の前の事業をきっちり儲かる事業になるように全集中するんです。
お金も時間も人手も、分散ではなく、集中です。
Facebook広告集客に全集中して勝ち筋に育てるなら、Google広告やYouTube広告はひとまず必要ないのです。
目の前の商品を売ることに全集中するなら、隣近所から入ってきた儲かる商品なんか必要ないのです。
特に、新規事業を立ち上げる時、既存事業を立て直す時は、何かを追加するのではなく、「捨てる・削ぎ落とす・やめる」ことから考える。
起業家や創業社長タイプの人にとって、実に退屈でしんどい話ですが、現実です。
事業や商品サービス、施策や打ち手が手広くなりすぎていると感じたら、ウェルチの『ナンバー1、ナンバー2戦略』を思い出して、断捨離しましょう。