ホームページはWordPressで十分?それともプロに頼むべき?徹底解説!/『小さな会社の売れる仕組み』著者 久野⾼司氏 × BtoB売れる仕組みの専門家 村上智彦【GENIUS LAB】
現代はSNS全盛の時代。会社のホームページをリニューアルしようと思った時、「ホームページって本当に必要なの?」と疑問に思ったことはありませんか?実際には、業種や目的によってホームページの必要性やその役割は大きく異なります。本記事では、ホームページ制作に投資すべき業種と、そうでない業種を見極めるポイントを解説し、効果的なホームページ活用法をご紹介します。
ホームページの役割の変遷
そもそもホームページの役割はどのように変化してきたのでしょうか?
昔のホームページは、企業案内や基本情報を伝える「Web上の名刺」のような存在でした。その頃は、ホームページがあるだけで一定のアクセスがあり、自然に集客につながることもありました。しかし、現在ではインターネット上の情報が溢れ、個人でも簡単にホームページを作れる時代になっています。その結果、ホームページをただ作るだけでは集客に結びつかず、アクセスを集めるための戦略や努力が必要になっています。
ホームページが必要な業種と不要な業種
では、どのような業種にホームページが必要で、どのような業種には必要ないのでしょうか?以下に具体例を挙げてみましょう。
ホームページが不要な業種
- 価値がすでに広く知られている業種
- 例:牛丼チェーンやスイーツ店
- お客様が既に商品やサービスの価値を認識している場合、SNSや口コミだけでも十分に集客可能です。
- 低価格かつシンプルな商材
- 商品やサービスが低価格であれば、SNS上での簡単な宣伝で購買につながることが多いです。
ホームページが必要な業種
- 価値を十分に理解してもらう必要がある業種
- 例:高価格な商品や複数の商品を扱う場合
- 信頼を得るためには、詳細な情報を体系的に提示できるホームページが不可欠です。
- 法人向けビジネス
- 例:B2B取引を行う企業
- ホームページがない場合、企業としての信頼性が損なわれるリスクがあります。
ホームページを制作する際の注意点
ホームページの制作において重要なのは、単に見た目を美しくすることではありません。以下のポイントを押さえておきましょう。
集客のプロセス全体を考える
ホームページは集客のプロセスの中の一部に過ぎません。SNSや広告、YouTubeなどを活用してアクセスを集める仕組みが必要です。また、どの段階(認知、興味、比較、購買)でどのような情報を提供するべきかを明確にしましょう。
無駄なデザイン投資を避ける
特に小規模な企業がホームページに過剰な期待を抱くことがあります。「美しいデザインにすれば集客できる」という考えは危険です。お客様はデザインではなく、商品やサービスが自分のニーズに合っているかを重視しています。
継続的なコンテンツ更新
ホームページは作っただけでは意味がありません。ブログや新着情報を活用して、継続的にコンテンツを追加することが求められます。特にSEO対策として、役立つ情報を発信し続けることが重要です。
ホームページとSNSの役割の違い
SNSとホームページは、それぞれ異なる役割を持っています。
- SNS
- 短期的な情報発信やエンゲージメントに向いています。
- 断片的な情報を提供する場として効果的。
- ホームページ
- 長期的に信頼を構築するための基盤となります。
- 詳細で体系的な情報を提供できる。
ホームページを作るべきケース
以下のような場合には、ホームページにしっかりと投資することを検討しましょう。
- 高価格帯の商品やサービスを提供している場合
- 信頼性を高めるための詳細な情報が必要。
- 世界観やブランドを売りにしている場合
- 例:フォトスタジオやデザイン事務所
- 世界観に合ったホームページが必要です。
- 法人向け取引がメインの場合
- 信頼を得るためには、しっかりとしたホームページが必須です。
ホームページを最大限に活用するためのリソース
ホームページを活用するには、「時間」か「お金」を投入する必要があります。
- 時間をかける場合
- ブログ記事の執筆やSNS連携、SEO対策に力を入れる。
- お金をかける場合
- 広告費を投入してアクセスを増やす。
まとめ
ホームページは業種や目的によって必要性が大きく異なります。ただ美しいデザインのホームページを作るだけではなく、集客や採用といった具体的な目的に合わせた運用が重要です。SNS全盛の時代だからこそ、SNSとホームページの役割を正しく理解し、それぞれを効果的に活用することで、無駄のない投資が可能になります。
ホームページ制作や運用に迷った際には、ぜひ全体の集客プロセスを見直し、自社にとって最適な形を考えてみてください。