『FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略』ベンジャミン・ハーディに学ぶ!ビジネスと人生の成功を実現する3つの秘密

あなたは、ビジネスや人生が思い通りにいかないと悩むことはありませんか?

どんなに強い意志を持っていても、目標達成に苦しんだり、社員スタッフやチームメンバーが意図したように動かなかったり。

実は、あなたのビジネスや人生で目指す姿がどうであれ、きちんとコントロールするには意志力だけでは不十分であることが科学的に証明されています。

今回は、ベンジャミン・ハーディの著書『FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略』より私が学んだヒントをシェアします。

あなたの意志力は問題ではない

多くの人は、目標達成や自己実現ができないのは、自分の意志が弱いからだと考えます。

たとえば、朝5時に起きようとして寝坊しても、「明日こそは早起きするぞ」と言い聞かせるだけなのです。今月の営業成績が芳しくなくても、「来月こそはテレアポ頑張るぞ」と決意を新たにするだけなのです。

しかし、ハーディは「目標達成できない原因は、意志力ではなく環境にある」と言います。

なぜ今日、私がこのテーマをシェアしようと考えたか。それは先週末、筑波山に登ったことがきっかけです。

私は家族と一緒に、百名山の1つでもある筑波山の白雲橋コースを2時間ほどかけて山頂まで登りました。ちょうど紫陽花の季節でしたので、登山客は多く、ご年配の方から小学生の子どもたちまで賑わっていました。

みな途中で休憩しながらも、見回す限り、ほとんど途中で諦める人はいません。山頂の美しい眺望、美味しい蕎麦、冷たいコーラを目指して、それぞれのペースで、しかし確実にゴールまで辿り着きます。

でも、ビジネスや経営はいかがでしょうか?

新規事業や新会社の場合、目指すゴールはそれぞれですが、目標達成できるケースの方が少数ではないでしょうか。途中でやむなく断念せざるを得ない場合もあるでしょう。

山登りは子どもたちでも登りきれるのに、ビジネスでは目標達成や自己実現が難しくなるのはなぜなのか。私は筑波山を登りながら、ふと考えたのです。あなたも疑問に感じませんか?

ハーディは著書の中で次の3つを指摘しています。

(1)成功までのロードマップ

山登りは山頂までの道筋が決まっています。

マップも想定時間の目安もあります。この道を辿れば、何時に出発して、何時頃に山頂へ到達できるのかが、およそ分かっています。

だからこそ途中の道が険しくても、息があがって体力がキツくても、小まめな水分補給と休憩をはさみながらも、諦めることなくゴールまで辿り着くことができます。

なだらかな道で時間をかけてゴールを目指すルートもあれば、険しい道を短時間で登るルートもあります。

ビジネスや人生の成功も、どんな山をどんなルートでどれくらいの時間をかけて登るのか。ゴール選択とロードマップが明確であることが前提条件です。

(2)成功せざるを得ない環境

山登りは基本的に一本道です。

一度登り始めたら、山頂まで登りきるか、麓へ引き返すかの二択しかありません。

ビジネスや人生の成功も、自分で環境をつくり出すことがポイントです。

「ビジネスの目標数字をクリアする」「決めた習慣や行動を期限までにやりきる」と走り出したら、それ以外の選択肢や枝葉、逃げ道、邪魔、阻害要因、横やりをどうすれば断てるかを考えてみましょう。

ハーディは「目標の外周を防御システムで固めろ」と言います。

目標を確実に達成できる環境を自分で作り上げることができます。私たちは環境に適応する生き物です。環境があなたを作り出すのです。

(3)習慣やルーティンで固める

山登りは「何分歩いたら何分休憩」や塩レモンラムネ、アイスハーブティ、呼吸リズムなど、それぞれがセルフコンディションを整え、エネルギーをキープするための工夫を持っています。

ビジネスや人生の成功も同様に、日々の時間の使い方やコンディショニングをパフォーマンス・ルーティンとして組んでおきましょう。

朝の起床から始めるモーニング・ルーティンは1日全体のパフォーマンスを左右します。

そして同時に、「無理をしない」「休息・回復タイムを十分に取る」ことも大切な要素です。

ハーディの友人の起業家は、2週間休みなしで1日18時間デンバーのオフィスで働き、その後2週間はラスベガスで1日10〜12時間の睡眠を取り、ほぼ仕事ゼロでリカバリーにあてるそうです。

私たちジーニアスラボは、そこまで極端ではありませんが、時間の使い方にメリハリを効かせています。

朝イチから4〜6時間の個人アウトプット全集中タイムののち、昼以降は最低限のチームMTGにとどめ、読書、筋トレ、ジョギング、テニス、サウナ、マインドフルネスなど、運動や学習、コミュニケーションの時間にあてるようにチーム全体で決めています。

ビジネスの成功は環境がつくる

  • 成功までのロードマップを見える化する。
  • 登ると決めた道を登ることに集中せざるを得ない環境を自分でつくる。
  • 長期継続して着実に達成を目指せるように日々の習慣やルーティンで固める。

もちろん、あなた自身だけでなく、社員スタッフやチームメンバー全員が実践できるように環境を整備しておくことが、社長の仕事とも言えますね。

あなたの周りの環境を見直し、どうすれば目標に向かって前進できる環境を作れるかを考えてみてください。