"お金をかけずに集客できる"は幻想?本気でビジネスを伸ばすなら、「いかにもっと代償を払えるだろうか」と考えよう

「お金をかけずに集客できたら」「広告に頼らずに集客できたら」と考えたことはありませんか?

SEO記事やブログを書いてオーガニックアクセスを集める。InstagramやYouTube、TikTok、X(旧ツイッター)に投稿して、フォロワーや登録者を集める、視聴回数を増やす、シェア拡散を狙う。

あるいは、社会貢献活動やスポンサーシップ、プレスリリースからメディア取材を受けたりして認知を広げる。

私たちのクライアントではごく少数ですが、新規のご相談では過去にたくさんありました。

「新規集客や新規開拓を早く伸ばしたいが、広告宣伝費は使いたくない」「ご自身や社員スタッフの手間もなるべくかけたくない、そもそもリソースに余裕がない」と。

冷静に考えてみれば、そんな話、あるわけないですよね笑 だって、何の代償も払わないのに、なぜリターンが期待できるというのか。あり得ないですよね。

そういう会社に限って、「出来高で...」という話が出てくるんです。

でも現実には、競争優位性の乏しい商品サービスを率先して出来高で販売協力する理由がない。さらには、代理店や販売協力先、アライアンス先に提示するコミッションすら出し惜しみしようとする。

要するに、代償は何も払いたくない。でも、新規集客や新規開拓の数字を手っ取り早く伸ばしたいと。

「そんなバカな...」と思えるような話をされる会社が、意外とあるんですよね。

『100%成果報酬パートナーシップ』がうまくいく理由

月刊売れる仕組み戦略レポート10月号で特集した『100%成果報酬パートナーシップ』では、先行投資なく、経済的なリスクなしの完全出来高で新規顧客を大量に集める戦略について解説しました。

私たちもブランドの新規立ち上げなど予算が限られるが、大きくビジネスを伸ばしたい時に使う成功パターンです。

しかし前提条件として、なぜアライアンス先が見つかるのかと言えば「100%コミッションを支払う」という圧倒的に気前の良い報酬条件を提示するからです。

詳細やメカニズムはここでは話しませんが、簡単に言えば、3万円の商品が売れたら、3万円をそのまま報酬として支払うということです。

『オムニプレゼンス戦略』に取り組む前提条件

また、月刊売れる仕組み戦略レポート11月号で特集した『オムニプレゼンス戦略』では、いかに少ない労力や時間で、多様化するWebチャネルにコンテンツを発信するかという戦略について解説しました。

文章や写真、動画などのコンテンツを、FacebookやInstagram、YouTube、TikTok、X(旧ツイッター)、ポッドキャスト、ブログなどのマルチチャネルをカバーすることにより、お金をかけずに新規集客や問合せ獲得をつくり出す方法をシェアしました。

しかし前提として、既存顧客や見込客、読者との間に地道に蓄積してきた関係性や影響力を元手に、周囲へ伝播させることが基本です。

またコンテンツの発信頻度や量も、毎日1回を最低ラインにしたいものです。

「いいね」「フォロワー」「視聴者」は顧客ではない

さらに、一般に言われる「お金をかけずに集客する」という話は、いつまでにどれだけの数字が期待できるのかが読めません。

まったくゼロからのSEOやSNS集客は、個人の趣味やお小遣い稼ぎなら別に構いませんが、途方もない時間や手間工数をかけた結果の数字の見通しがまったく立ちません。

「いいね」は顧客ではありません。「フォロワー」も顧客ではありません。

少なくとも短期的な成果を期待したい優先施策とは考えにくい。

SEO記事を書いてオーガニックアクセスを集める方法でも、Google先生のアルゴリズムの変動によって検索順位が落ちてしまい、改善方法も見えなくなってしまうことがよくあります。

いつまでにどうなるのかが読めない打ち手に、ダラダラと時間を消耗すべきではないと思いませんか?

仮に長期で成果が出るとしても、それまでの間の数字はどうするのでしょうか。時間も大事な資源であり、投資であり、コストですから。

「いかにもっと代償を払えるだろうか」を考える

0円集客とは幻想なのか。”お金をかけずに集客できる"は幻想なのか。

お金や人手、外注、時間、手間工数など、先出し・後出しを含めて、何も代償を払わずに、新規集客や新規獲得を伸ばすのは、私は幻想だと思います。

むしろ本気でビジネスを伸ばすなら、「いかにもっと代償を払えるだろうか」と考えるのが筋ではないでしょうか。

世間で流布されている幻想に惑わされないように注意しましょう。