売れる、売れない以前の問題

良い商品やサービスなら売れるはず...

売れないのは商品の魅力がないから...

こう考えてしまうのは、ものづくりの会社だけではありません。コンサルやコーチ、研修講師、実務代行のビジネスをやっている個人でも同じようなことが言えると思いませんか?

たとえば、実務代行を請け負っている小さな会社の社長やフリーランス個人なら、資格や経験が足りないから、知識や実力が不足しているから、自分が希望しているだけの収益や収入を得られていないのだと考えがちではないでしょうか?

だから、たくさん本を読んで、あちこち講座に参加して、もっと勉強して知識武装しなくちゃ、最新のテクノロジーやAIスキルも身につけなくちゃ、のようなパターンにハマりがちです。

私も20代の頃、学ぶことばかりに一生懸命になってしまった時期がありました。

でも実際には、満足に売れていないのは、商品サービスやあなた自身に魅力がある・ない以前の問題であることが大半です。そもそも「売ること」にかける時間やお金、リソースが少なすぎではありませんか?営業やマーケティング活動を、悪気なく軽視していたり、後回しにしたりというケースがとても多いんです。

仮にテレアポだとすれば、10件や20件だけTELしてアポが取れないと悩み、このサービスは売れないと思い込んでいるようなものです。たとえば、YouTube広告に5万円の予算をかけて反応がないと、YouTube広告はもうダメだ、あのWeb広告代理店はインチキだと決めつけているようなものです。

アプローチ量、行動量の基準がまったく少なすぎます。商品サービスづくりには膨大な時間やお金を投資するのに、営業やマーケティング活動にかける手間や予算はケチろうとする。売れる、売れない以前の問題です。

手間暇かけて何度も会議や試行錯誤を重ねて、ようやく完成した商品サービスを、完成しただけで満足していないでしょうか。商品をつくっただけでは、その商品の魅力はあなたの頭の中や社内、会議室の中では知られていますが、他の誰にもまだ知られていませんよね。知られていない、気づかれていない商品サービスを買う人はいません。

それと同じように、あなたがすでに持っている知識や経験、スキル、さらには新たに手に入れた武器は、それを持っていること・手に入れたことを知っているのは、あなただけです。自己投資したり勉強したりするのは、ある意味、自分がバージョンアップして強くなったような気分になりますので、とても気持ちがいいことです。しかし、それを収益や収入にマネタイズしたいなら、あなたの魅力や役立てるポイントを知ってもらわないといけません。

1日のうち80%の時間や予算を、営業やマーケティング活動にかけるくらいの意識でちょうど良いと思いますよ。