フォーカス!利益を出しつづける会社にする究極の方法。アルライズ氏の名著に学ぶ、事業の成長戦略3つのポイント。

今日は私が最近読んだ本を一冊ご紹介します。

アルライズ氏の著書『フォーカス! 利益を出しつづける会社にする究極の方法』です。

アルライズ氏と言えば、古典的名著『ポジショニング戦略』や『マーケティング22の法則』が有名ですよね。

私も何度も復習している本たちです。読み返すたびに自分の思考や洞察が深くなるのを感じ、事業成長のキーにたどり着くきっかけをくれます。

もしあなたも経営戦略を学び、アルライズ氏の著書が好きなら、『フォーカス!』もバイブル本のラインナップに追加すると良いですよ。

今回は『フォーカス!』の内容をもとに、事業の成長戦略を考えるポイントを3つシェアします。

1つ目のポイントは「多角化戦略」

起業家タイプの社長は、自社の成長を追求するために、多角化を好む傾向がありますよね。

そこら中に事業チャンスのタネを見つけて、次々と新規ビジネスをつくろうとします。

ビジネスがうまくいっている時にはなおさら。

特に、連続起業家、投資家のように動きたい社長は、「やりたい!」だけで行動する前に、脈絡のない多角化になっていないかチェックしましょう。

まさに私の知り合いの若手社長が、次々と法人や事業を立ち上げ、イケイケで大成功していましたが、わずか3年後には社員は離散し、借金まみれ。いま、すごく苦労されています。

自社がすでに蓄積してきた事業上の強みや得意、販売チャネルや売り方のパターン、顧客・見込客資産を生かせるものにフォーカスする方が成功確率が上がります。

2つ目のポイントは「コストか投資か」

収益を向上させるためには、無駄なコストを削減することは重要です。

でも、削減すべきコストと未来への投資を見誤ってはいけません。

数年前、大塚家具の後継者は、外資系戦略コンサルや金融エリートたちを引き連れて、事業の収益性を見直すために広告宣伝費を大幅に削減しました。

その結果、新規顧客は減り、既存顧客も離れ、売上や利益も減り、赤字は拡大し、経営危機に陥りました。広告宣伝を投資ではなく、コストだと考えていたからです。

3つ目のポイントは「短期思考と長期思考のバランス」

アルライズ氏は、長期的な視点でビジネスに取り組む重要性を強調しています。

しかし現実には、長期だけで目先が疎かになっては存続できません。

常に、相矛盾する短期と長期のバランスをとる思考が必要です。

私たちらしい言い方をするなら、売れる仕組みを支えるセールスライターやマーケターを育てる事業と、経験を積んだメンバーでチームを組んで新しい価値創造に挑戦する事業。

短期的に利益やキャッシュを稼ぐ事業と、長期安定成長を重視した事業。

これらを区別して、人を育てる観点と事業をつくる観点を両立させようと工夫しています。

以上、いかがでしょうか。あなたのビジネスにも参考になれば嬉しいです。

今日も素晴らしい1日を!