【溶ける1億円】『ファイナンス思考』著者、朝倉祐介氏の悪夢に学ぶ、中小企業スタートアップの生き残り方・伸ばし方。

「夜、自分の悲鳴で目が覚めたんです。気がついたら前歯が折れていた。あの頃は、資金ショートするという悪夢に毎晩うなされていました」

これは、『ファイナンス思考』の著者であり、アニマルスピリッツというベンチャーキャピタル代表である、朝倉祐介氏のforbesの取材コメントです。

「1億円は普通の生活感覚では大きなお金ですが、事業ではそれがすごいスピードで『溶けて』いく」

2008年のリーマンショック直後で景気が悪く、スタートアップへの投資自体も少なかった時代。

自分への役員報酬を払うことすら、お金が減るのが怖かったと言います。

朝倉氏は、東京大学法学部在学中にネイキッドテクノロジーを起業、その後マッキンゼーに3年勤務した後、古巣の代表に就任。

そこで待ち受けていたのが、資金ショートの悪夢でした。

◾️金融機関からの借入に頼るなキャッシュと利益を稼ぐ力こそ

「損益計算書とか、貸借対照表、キャッシュフロー計算書とか、財務三票は立ち上げ期のスタートアップ経営には役に立たない。

立ち上がりの会社にとって大事なのは、資金繰り。

極論すると、銀行通帳であり、お金の一言に尽きる。そのくらいお金の出入りは大事です。中小企業にとって資金繰りは基本のキなわけです。」

ホリエモンこと堀江貴文氏も、コロナ危機の際に「結局、現金を持っているところは強い」と話していました。

起業や新規事業のゼロイチの時、赤字事業を立て直さなければならない時、好調な事業を拡大路線へ踏み切る時もそうです。

しかし、目先の現金、延命措置の資金調達では、はっきり言って時間の問題です。もっと攻めの姿勢を持たなくては。

事業とお金の雪だるまを複利のように育てるには、起業や新規事業の1日目から、キャッシュと顧客基盤を同時に積み上げるような仕組みが必要です。

赤字事業を立て直したいならば、コストカットだけではない、プラスのキャッシュや利益を生み出す仕組みが必要です。

好調な事業を拡張する時でも、人件費を含む固定費が膨らまないようにコントロールしながら、利益の再投資サイクルをまわして、幾何級数的な成長曲線を描けるような仕組みが必要です。

◾️自社に合ったリスクを取って幾何級数的にビジネスを伸ばす!

「お金をただため込んでも、使わなかったら意味ないですよね。お金の本質って、自分の価値や体験の価値を上げるための道具だと思うんです。会社に置き換えれば、お金は事業投資を行って企業価値を高めるための道具です。」

朝倉氏は、日本人はゼロリスク信仰が強いと話します。リスクは悪いものではなく、期待値の揺れ幅なのだから、大きければリターンも大きくなる、と。

私たちも、会社のキャッシュ体力、事業の成長ステージにあわせた適切なリスクを積極的に取りましょう。

隣近所の会社がとったリスクを、自社も取らなければならない理由はありません。そして、安易に金融機関からのデッドファイナンスに頼る必要もありません。

一番大事なのは、、

  • キャッシュを稼ぐ力
  • 安定利益を生み出す力
  • 再投資サイクルをまわす力

そしてさらに、それらを、社長や事業リーダーだけではなく、一緒に高みを目指す...

  • チームを編成/育成する力

それはすなわち、PROFIT ENGINEの伝える「売れる仕組みをつくる戦略と技術」そのものです。

ゼロゼロ融資の返済に頭を悩ませている場合じゃない。もっと攻めなくちゃいけません。今後5年10年と成長する強い会社を作っていきましょう!