市川海老蔵の教え!一流とは、世の中の変化や人々に合わせた”正しい方向性”を持って努力し続けている人である。
知らず知らずのうちに自分自身のモノの見方や考え方、行動がブレてしまっていることってありませんか?
そんな時は、たいてい頑張っても何をやってもうまくいかない。
そこで、「あれ?おかしいな...」と感じた時は、私はいつでも基礎基本を自分に気づかせるための仕掛けを持っておくようにしています。
たとえば、同じTV番組や講演映像、音声講座を何度も見たり、くり返し聴くことってありませんか?
私はあります。これも基礎基本に立ち返る仕掛けの一つ。
たとえば、NHKのプロフェッショナル仕事の流儀のうち、2018年10月放送「宿命を背負い、歌舞伎に生きる〜歌舞伎俳優・市川海老蔵〜」は、つい先日も見たところ。
番組の中で、市川海老蔵さんはとても大切な教えをくださっています。
「一流とは、世の中の変化や人々に合わせた、”正しい方向性”を持って努力し続けている人だ」と。
私は初めて番組を見た時から、”正しい方向性”という言葉にこの上なく深い意味を感じたんです。ズシっときたんですよね。
私たちは社長や事業責任者として、日々たくさんの仕事と責任に追われています。
ビジネスがうまく機能して伸びている時期もあれば、もがいても全然うまくいかなくて停滞している時期もあります。
それは、誰でもどんな会社でもどんな事業でも、同じようにあるものです。
一生懸命がんばっているのに、まったく結果に結びつかないなら、本当に”正しい方向性”かどうかを見直してみるといいかもしれません。
ちょっと言い方を変えましょう。
私たちのような創業者・起業家タイプの社長にありがちなのは、思い込みやエゴによって、世の中の変化や人々に合っていない”間違った方向性”で、商品開発をしたり、売ろうとしたり、あるべき論を展開したりすることです。
いくら商品に惚れ込み、素晴らしい品質だと確信があっても、世の中や人々が求めていないなら売るのは難しいでしょう。
営業やマーケティングの方法も、届けたい相手にとって買いやすい方法でないなら選ばれません。いくら世の中でトレンドだとか、流行っているとか言われていても、です。
ビジネスを伸ばす鉄則の一つは、自分の頭で考えない、想像しない、憶測で判断しないということ。
代わりに、お客様の思考や感情、日常生活や具体的シーンを、対話や観察などによって把握することです。近道はありません。
”正しい方向性”とは、「自社が何を売りたいか、自分が何をやりたいか、自分がどう売りたいか」ではなく、「世の中はどう変化しているか、お客様は何を求めているのか」が先です。