ビジネスに人脈は必要か

「ビジネスには人脈が必要...」あなたもそう思っていませんか?

セミナーや親睦会に足を運んで、名刺を交換し、新しい人とつながる。Facebookの友だち5,000人もいる社長を見ると、自分のビジネスがうまくいっていないのは人脈がないからだろうかと悩んだことはありませんか?

私も20代の頃は以前は同じように考えて、関係がありそうなセミナーや交流会にあちこち出歩いた時期がありました。

でも、ふと気づいたんです。「毎週どこかの会合に顔を出し、数十枚の名刺を手にしたはいいけど、その後どう活かせばいいの?」と。確かにFacebookの友だち数や知り合いは増えて、一瞬は気分が満たされるかもしれませんが、「・・・で?」ていう話ですよ。一人ひとりと大して深い話をしたわけでもないし、会う人数が多いと、お互いに誰がどんな仕事をしている人かそもそも覚えきれない。

もちろん趣味やお楽しみのお付き合いならまったく問題ないのですが、仕事を取りに行くビジネス活動の一環と考えるなら、あまりにも時間効率が悪すぎる。ただ名刺の山をつくるだけで、数日もすれば相手の顔も思い出せない。それが現実ではありませんか?

しかも、名刺交換やFacebookで繋がったとしても、いきなり営業メッセージをガンガン送ってきたら、相手にとっては鬱陶しいだけ、嫌がられるだけです。

もしあなたが「ビジネスには人脈が必要だ。人脈がないから仕事が取れないんだ。」と焦っているなら、ちょっと立ち止まって考えてみてください。本当に人脈がないと、ビジネスは広がらないのでしょうか?

興味のある人と出会えるかどうかもわからないセミナーや親睦会に足繁く通ってお金や時間、労力を消耗するよりも、興味のある相手の方からあなたのところへ集まってきてくれる状況をつくり出すことができたらどうでしょうか?あなたは“数多くの顔見知り”を増やさなくても、とりあえずの名刺集めに奔走しなくても、売上や新規受注を伸ばすことができると思いませんか?

私も「人脈がないから...」と何か焦燥感にかられていた頃は、誰かの主催するセミナーや交流会によく出かけたものです。そして一瞬、何か意味のある活動をしたような気になるものですが、賞味ほとんど何も生み出さなかった。でも興味ある相手から問合せや相談、仕事の依頼が集まる仕組みをつくることに専念したら、ほとんど待っているだけで仕事に困らなくなったんです。

あなたを本当に求めている相手と、どうすれば出会えるのか。やり方を見直してみるチャンスかもしれません。