ある独立系コンサルタントの告白

フリーランスやコンサルタントとして独立起業する時、会社員時代にやっていたことを、そのままやろうとしていませんか?

たとえば、Sales Engineの読者の一人で、もう5年以上の繋がりがあるコンサルタントの方がいます。

彼はコンサル会社で働いていた頃、ドラッカーの教えをもとに、経営者向けにリーダーシップやマネジメントの研修プログラムを担当していました。

そして会社から独立した後も、ドラッカー専門のコンサルタントとして活躍しています。

全国各地で講演活動をしたり、あちこちの経営団体やグループに参加して人脈づくりをしたり、精力的に動いています。

会社員時代の繋がりや紹介から、独立初年度から顧客クライアントは一定数見つけることができ、法人化もして、売上1,500万円になったそうです。

とりあえず、自分ひとりが食っていくだけの収入にはなっているものの、2年目も1,500万円、3年目も1,500万円と、頭打ちを感じていると相談してくれました。

講演や交流会参加など草の根活動以外にも、YouTubeに動画をアップしたり、SEO対策のためにブログを書いたり、Meta広告を出してみたり、ホームページを改修してみたり、メルマガを配信したり、本を出版したり、Webセミナーをつくってみたり、オンライン講座をつくってみたり・・・。

自分なりにいろいろ学び、いろいろ試して、毎日忙しく活動して、ようやく前年と同程度の売上や収入を維持できている状態です。

「いつ食えなくなるか不安がある」

「焦りと怖さが常にある状態」

「今の方向性でいつまで通用するか」

個人で独立起業しても、年収1,000万円にすら満たない人が多数派の中で、自分の知識や経験、実績、スキル、繋がりを生かして、安定収入をつくっているのは、素晴らしいと思います。

ただ一点だけ、私が彼に個人的に伝えたアドバイスを、1つだけシェアするなら、会社員時代から続けている問題解決コンセプトから「魅せ方をズラしてみる」ことを提案しました。

それは彼が強くこだわっている「ドラッカー専門」という自分のポジションを捨てようという意味ではありません。

会社員時代からやっていることを、同じように継続しているだけでは、時代や環境、人々が求めるニーズの変化に対応できなくなる可能性があります。

「もしドラ」がヒットしていた頃、ドラッカー本が話題だった頃と、いまの市場環境、人々の頭の中にある関心事は、きっと変わっていることでしょう。

商品サービスは基本的にほぼ同じだとしても、それが「どんな問題解決をもたらすか」の魅せ方・伝え方を、「いまのニーズにあわせて変える」だけで、もっと新規集客や開拓がうまくいく。

ぜひあなたも試してみてください。