儲かる会社と儲からない会社の決定的な違い。毎日忙しいわりに儲かっておらず疲弊している会社に共通する4つの特徴。

それほど忙しそうに見えないのに儲かっている会社と、毎日朝から晩まで頑張っているのに儲かっていない会社。

この違いは、どこにあるのかと。あなたはどう思いますか?

2022年11月時点で、私たちジーニアスラボは39業種138社のクライアントをご支援してきました。ご相談件数は、1000社以上です。

過去を振り返ってみると、、

社長や現場の生産性が高く儲かっている会社と、ただ毎日忙しいわりに儲かっておらず疲弊している会社。結構はっきりと違いが見て取れます。

なぜ、このような違いが生まれるのか。私なりに考えてみました。

うまくいっていない会社は、次の4つの特徴があるように思います。キーワードは、「売上至上主義」「複雑経営」です。

◾️特徴1:常に新規客ばかり追いかけている

儲からない会社は「売上至上主義」で、いつも新規、新規、新規。新規集客や新規アポ獲得など、新規ばかりを追いかけています。

売上や営業成績をあげるには、新規しかないと思い込んでいるケースが非常に多いです。

新規開拓や集客には人件費や広告宣伝費など大きな投資が必要なため、仮に新規受注できたとして売上はあがるとしても、利益はあまり残りません。

◾️特徴2:施策が散漫すぎて混乱している

成長志向の強い社長ほど、業績が低迷して崖っぷちな社長ほど、陥りがちです。

現状をなんとかしたいと思うがゆえに、あれもこれもと施策やタスクを追加してしまいがちです。

もっと売らなきゃと思って、新しい商品サービスを追加しようとしたり、新しいマーケティング手法や自動化・効率化のためのツールを追加したりします。

もちろん、良かれと思ってのことなんです。

でも、実際には「複雑経営」に陥り、会社や組織が疲弊して離退職が相次いだり、崩壊状態になってしまったりというケースもあります。

◾️特徴3:権限委譲と丸投げの区別がない

社長が考える優秀な人材というのは、丸投げしたら、あとは何とかしておいてくれる。それが優秀の意味だと考えているかもしれません。

でも、”誰に何をするために我々が存在しているのか”という根本を見失っていては、適切な権限委譲にはなりません。

「売上至上主義」「複雑経営」で、社長と社員が忙しすぎて対話する余裕がなかったり、任せる仕事の意味や理解が全然すり合わないまま丸投げしていては、うまくいきません。

◾️特徴4:社長の不安が組織に伝播している

「売上至上主義」「複雑経営」な社長ほど、頑張って営業しているのに数字は上がらないし、むしろ顧客からのクレームが増える、社員の離退職も相次ぐ。

何とかしたいと思って、いろんな施策やタスク、改善を追加する。でもかえって現場の混乱を招いたりする。仕事は増えることはあっても減ることはない。

いつも資金繰りのことに悩んでいるし、退職者も増える。どんどん現場が回らなくなる。

社長自身も朝から晩まで対応に追われて、でも儲からない。利益が残らない。不安で夜も眠れない。

そんな不安や焦りが悪循環で、ますます組織の混乱の原因となり、社員たちもうちの会社はやばいんじゃないかと不安が増幅してしまうわけです。

◾️生産性高く、儲かる会社をつくるには

逆に、儲かっている会社、うまくいっている会社は、4つの特徴とは真逆です。

ビジネスモデルや売れる仕組みがシンプル。やることが明確です。ミスやトラブルも少なく、お客様からも感謝され、どんどん儲かります。

まさにPROFIT ENGINEのコンセプトである、「最少の社員数・働く時間で、利益を最大化する仕組み」を作ろう、改良しようと考えています。

いかに減らすか、捨てるか、絞り込むか。このあたりが大事な視点かもしれませんね。

頑張っても頑張っても儲からない会社から、シンプルな仕組みで安定して儲かる会社に変わる。

そのためには、何をやるか・追加するか、よりも、何を減らすか・捨てるか。思考の順番はこっちが先かもしれませんね。

社長にとっては、頭ではわかっていても実際にやろうと思うと、かなり心理的抵抗があるはずです。

なぜなら、今やっていることをやめれば、売上が減るんじゃないか・業績を落とすんじゃないか、という連想が浮かぶからです。

でも、もし仮に、より持続可能なビジネスモデルや売れる仕組み、社内チームづくりが構築できるなら、短期的に業績を落としても別に構わないと思いませんか?

しんどい会社、しんどいビジネスを、ただ続けるくらいなら、覚悟を決めて断捨離するのも是ではないでしょうか。