【バフェットの投資戦略】社長・起業家が知るべき意思決定のポイント3選。ビジネスモデルや商品サービスを設計する段階で私が抑えていること。

ウォーレン・バフェットのことは、もうご存じですよね。

世界で最も成功した投資家の一人です。

私も米国株やスタートアップに投資していて、バフェットの投資哲学は20代の頃から学んできました。

しかし、投資家として学ぶだけでなく、社長や事業主としてのビジネスのつくり方や意思決定の判断基準という意味でも、大変勉強になるものです。

関わり方が違うだけで、同じビジネスの話ですからね。

今日は、バフェットに学ぶ、ビジネス成功の3つのポイントをシェアします。

◾️1)長期と短期の絶妙なバランス

バフェットは、短期的な利益を追求するよりも、長期的な視点で企業の価値を評価します。

しかし実はあまり知られていませんが、長期的な視点で投資した企業銘柄でも、およそ半数は3年や5年以内、場合によっては数ヶ月という短期で売却や損切りをしているんです。

なぜでしょうか?

理由は、投資判断は長期的視点から行うが、市場の競合性や競争環境が変わり、当初期待していた成長性やレガシー性が失われれば手放すという考えだからです。

◾️2)財務指標で健康状態チェック

バフェットは、企業の財務状況を分析し、投資判断を行います。

重視する財務指標には、自己資本利益率(ROE)、営業利益率、キャッシュフロー、負債比率などがあります。

財務指標とその推移が基準を満たしていれば良いわけではなく、事業ポートフォリオごとの成長ステージによって変わります。

攻めるフェーズか、守るフェーズか。

表面上は不健康でも、本質的な企業価値は担保されていて、たとえばコスト面を見直して健康になれる見込みはあるのかないのか。

◾️3)顧客資産との関係性・堅守性

バフェットが評価するビジネスモデルの特徴は、堅実な収益基盤、競争優位性、市場の成長性、独自性、そして継続可能性が挙げられます。

中でも、バフェットは企業と顧客の関係性、顧客にとって企業や商品サービスが”無ければ困る存在”であるかを見ています。

「周囲を堀で囲まれたようなビジネスに投資をする」と話している通り、一度商品サービスを購入した顧客が離脱しにくいビジネスに好んで投資をします。

◾️私が特に意識しているポイント

私が特に意識しているポイントは、3点目のビジネスモデルや商品設計についてです。

私のように年商数千万円〜数億円サイズのスモールビジネスを構築・運営している者にとって、強固な堀で囲まれたような構造をつくるのは、正直難しいでしょう。

しかし、極めて少数、ごく一部の顧客にとって”無くてはならない存在”になれるか、他と比較されない”異なる存在”になれるか、顧客の生活や習慣に入り込むような商品設計がつくれるか。

ビジネスモデルや商品サービスを設計する段階で、ポイントを抑えられないなら、勝ち目はないと判断します。テストマーケティングにすら進みません。

ビジネス企画段階での絶対条件のように私は捉えています。

バフェットの投資哲学には、引き続き、経営のヒントをもらえそうです。ぜひあなたも!