捨てる勇気がビジネスを成長へ導く。創業社長・起業家が陥りがちな欲張りマインドのワナとは。

「結果を出さなきゃ、数字を伸ばさなきゃ」

そんな焦りから、あれもこれもと欲張りになりがちではありませんか?

既存だけじゃなく、新規もやらなきゃ... Web広告だけじゃなく、SEOやコンテンツマーケティング、動画、webセミナーもやらなきゃ...

このように、打ち手や施策を増やすことによって、今よりも良くしようと考えがちではありませんか?

でも、これはうまくいかない典型的なパターンなんです。

◾️創業社長・起業家が陥りがちなワナ

気持ちが焦っているとき、悪い意味で前のめりになっているときほど、陥りがちなワナと言えます。

特に、起業家タイプ、創業社長タイプは、注意が必要です。

なぜなら、社員やチーム、組織が付いてこないばかりか、頑張っているのに結果が伴わないという状況にハマりがちだからです。

もちろん、良かれと思ってやっているんですよ。でも現実を振り返ると、ただ思いつきで散漫になってしまっているケースが結構多いと感じませんか?

◾️今、やることは3つだけ

私たちは最も重要な3つの活動に集中しなければなりません。それは、、

(1)顧客を獲得すること
(2)顧客との信頼関係を繋ぐこと
(3)顧客を維持すること

顧客を獲得するために商品を売る。顧客との信頼関係を繋ぐために情報発信やコミュニケーションを取る。そして、顧客を維持するために次の商品を売る。

めちゃ簡単に言えば、これだけなんですよね。

しかし、中小企業や新規ビジネスのように経営資源が乏しい場合、3つの活動それぞれについて、過剰なまでに枝葉を徹底的に削ぎ落とすことが必要です。

つまり、選択と集中です。小さな会社ならば、各活動ごとに施策は1つずつでも良いくらい。

なぜなら、現状打破のためになんとかしたいという焦りのマインドになるほど、あれもやらなきゃ、こっちもやっておかなきゃという欲張りマインドになりがちだからです。

結局リソースが分散され、どれも中途半端なまま欲しい結果が得られないという状況に陥りがちです。

良く言えば、リスク分散とも捉えられます。

でも、利益を生み出すセールスやマーケティングのパターンは、決して1回2回の実験で簡単にパパッと見つかるものではありません。

その辺に魔法の杖が落ちているわけもありません。

地道な試行錯誤やテストマーケティングをくり返した結果、手に入るものです。

◾️捨てる勇気がビジネスを成長へ導く

リソースが限られるからこそ、勇気をもって一つか二つの施策だけを残し、あとはすべて捨てましょう。いますでにやっていることでも、勇気をもってやめましょう。

「何をやるかを決める前に、まずはやめること・捨てることから決める」

これは、私たちも常に心がけていることです。

欲張れば欲張った分だけ、不安感や焦燥感からあれもこれもお皿の上に乗せただけ、目標達成は遠のきます。

本当の戦略とは「何をやらないかを決める」こと。

「一つの施策や方法でうまくいかなかったらどうするんだ!」そんな風に思われる人もいるかもしれません。

でも実際には、リソースを分散させるほど儲けは遅れます。

一つの施策や方法に集中して突破口が開けないなら、ほかのどんな方法を試したとしても、たいていうまくいきません。

目移りしてばかりで、仮説検証や試行錯誤、テストマーケティングの深掘り方が中途半端になるからです。投下できるリソースが乏しい場合にはなおさらです。

マーケティングの仕組みは極限までシンプル化しましょう。

ただ一点に集中し、突破口をこじ開け、事業が成長軌道に乗ってきたら、安定してきたら、初めて二つ目や三つ目の施策を追加しましょう。

あっちもこっちもと欲張って良いのは、一点突破で風穴を開けてからが得策です。