アカデミーメソッドの正体!教育ビジネス×ダイレクトリクルーティング採用で中小企業にも優秀人材が来る

「人生100年時代」と言われるなかで、社会人の学び直しに注目が集まっていますね。いわゆる「リカレント教育」というやつです。

総合人材サービスのパソナグループによれば、終身雇用が難しくなり、多様な働き方が拡大する中で、リモートワークの定着により生じるスキマ時間で、新しいスキルを身につけたり、資格を取得したりする動きが広がっているとのこと。

日経MJの記事によれば、パソナは語学や会計知識などを学べる講座や資格取得をサポートする事業を6月に開始するそうです。

パソナの担当者曰く、「日本は終身雇用の環境があり、欧米諸国に比べて学び直しに対する意識が低い。」「40代を中心に将来のキャリアプランを描けない人が多く、第三者としての支援を手厚くしたい。」とサービスへの想いを強調しています。

パソナでは学習や進路相談ができる専門アドバイザーが付き、面談を通じてスキルアップや転職などの将来のライフプランを設計までしてくれるそうです。

これは、5年ほど前から私たちが開発し、現在もクライアントと進めている『アカデミーメソッド』と似たような仕組みです。

アカデミーメソッドは、人材採用戦略の一種で、企業が良い人材を採用するために、まずはフロントに教育講座や会員制勉強会など有料商品・サブスクモデルを配置し、集客・販売するという戦略です。

お金を払って採用するのではなく、お金を稼ぎながら採用することができます。

さらに、自分のキャリアUP・スキルUPを真剣に考え、自腹をきって自己教育に投資をするような前のめりな人材が集まり、その中から自社へ引っ張り上げようという仕組みです。

自社に成長できる環境があることを仕組みで証明できるメリットもあります。

アカデミーメソッドは、エンジニアやデータサイエンティストをはじめ、専門性の高い職種の募集でうまく機能していますが、一方では、仕組みのゼロから設計・構築・運用にコミットできる社内マーケターがいないと、成立しないのが難点です。

しかし、だからこそ、競争優位性が確立できるとも言えますね。

パソナにとってのリカレント教育支援サービスは、人材紹介・派遣事業における人材獲得マーケ上のフロントエンド商品、他社との差別化やPR戦略の一貫です。

同時に、人材をただ右から左へ横流しするだけでは今後闘っていけないので、付加価値をつけて高く売りたいという狙いですね。

要するに、「社会人の皆さん、いまのままじゃ市場価値が低くて、企業側に高く売れませんよ。我々の単価や利幅も伸びないので、もうちょっと勉強してもらっていいですか?」という意味ですね笑

人材紹介・派遣のマーケットはかなりレッドオーシャンな状況ですから、他社と差別化する戦略として「教育」を絡めるのは、重要な視点だと思います。