生成AIで広告代理店は不要に!? Google、Meta、Amazonが広告クリエイティブの自動生成機能を発表

デジタル広告の世界は、生成AIにより大きく変わろうとしています。

Google、Meta(旧Facebook)、Amazonなどの大手が相次いで広告クリエイティブの自動生成機能を発表しました。その結果、「広告代理店不要論」が再燃しています。

AI自動生成機能の新時代

たとえば、Googleが提供する「P-MAX」の新機能は、商品ページのURLと訴求ポイントを入力するだけで、様々なフォーマットの広告が自動生成されます。

この技術により、広告主は手間とコストを大幅に削減でき、AIによる効果的な広告配信が可能になります。YouTube動画広告も試験的に提供されており、日本での利用開始は時間の問題です。

デジタル広告は、AIの発達によって運用業務が自動化へと移行しつつありました。

さらに、それでも人間がやるしかないだろうと思われていた広告クリエイティブ制作業務も、大手広告プラットフォームのAI自動生成機能に加えて、VrewやCanvaのような動画制作・画像デザイン制作のクラウドツールにもAI機能が続々と実装されています。

広告代理店任せではうまくいかない

「デジタル広告は難しい、わからない」
「デジタル広告を自社でやっている人手や時間がない」

このように、とにかく外注丸投げしたい会社には無縁かもしれません。

でも、よく考えてみれば、新規集客や顧客獲得はビジネス上の最も難しく重要度の高い課題です。本当に外注丸投げでうまくいくのでしょうか?

本当に欲しい顧客や見込客との直接会話なく、PC画面だけと睨めっこしていて、本当に結果は出るんでしょうか?

マーケティング戦略や顧客データも、広告代理店やAIが代わりに立案・活用してくれるわけじゃありません。事業全体や売れる仕組み全体での利益最大化・安定化は、誰かが代わりにやってくれることはありません。

自社でやる、魔法の杖はない

つまり、「デジタル広告の話は、デジタル広告だけで完結するものではない」ということです。

デジタル広告や様々なツールにAI機能の充実が進むことにより、腹を括って「自社でデジタル広告をやる」と一度決断すれば、最初は基礎知識やスキル、経験の学習コストがかさんだとしても、中長期的には少ない時間工数で効率よく、広告代理店や外注に訳も分からず丸投げするよりも、事業全体や売れる仕組み全体の利益に繋がる。私はそう考えています。

知識や経験、スキルなく、ただ盲目的に他人任せでは物事はうまくいかない。

正面から向き合い、必死に学び、自分の頭で考え、実地で検証する。魔法の杖はないということです。