サイバーエージェントの藤田社長、楽天の三木谷会長、旧ライブドア堀江社長に共通する起業・新規事業の成功パターンとは。
サイバーエージェントの藤田社長、楽天の三木谷会長、旧ライブドア堀江社長に共通する起業方法があるのですが、何だと思いますか?
それは、BtoBのサービス業からスタートしたという事です。
アメブロやAbemaTV、楽天市場、ニュース・検索サイトなど、各社とも自社プロダクトやプラットフォームを開発して、大きく飛躍したイメージがあるかもしれません。
でも、実際には起業して数年間、BtoB向けの泥臭いビジネスでキャッシュを貯めるところから始めたのです。
3人の起業家の勝ちパターン
たとえば、サイバーエージェントの藤田社長は、広告代理店として広告媒体を販売したり、インターネット広告の運用業務を代行したりしていました。
楽天の三木谷会長は、企業向けコンサルティングを。旧ライブドア社長だった堀江さんは、webサイトやシステムの受託開発をしていました。
そして、三者ともにBtoB向けの泥臭いビジネスでキャッシュを貯めながら、それを元手に再投資して、自社商品サービスを開発・販売していくというプロセスを辿ったのです。
さらに、三者ともに自社の商品サービスの収益性が十分かつ安定するまで、BtoB向けの泥臭い仕事を手放すことはしませんでした。
もしあなたがこれからビジネスを始めたい、小予算から新規事業を立ち上げたいと考えているなら、起業プロセスを真似てみてはいかがでしょうか。
BtoB・1対1・サービスから始めるべき
なぜ、BtoBビジネスから始めるのが良いのか。理由は、BtoCよりも単価が高いからです。
なぜ、1対多ではなく、1対1が良いのか。理由は、接近戦に持ち込むことで、小さな会社でも選ばれやすくなるからです。
なぜ、有形商品ではなく、無形サービスが良いのか。理由は、在庫管理や原価計算が必要なく、粗利率の高いモデルになりやすいからです。
広告運用代行、コンサルティング、システム開発は、1社あたりの単価が高く取りやすく、1社1社への1to1サービスであり、主なコストは人件費くらいです。
私自身のケースでも...
私自身も20歳でマーケターとして仕事を始めた頃から、毎月の業務委託費をいただきながら、企業向けに売れる仕組みづくりを代行してきました。
今は、PROFIT ENGINEをはじめ、複数のブランドや事業部を運営していて、直接的に1to1でご支援するクライアント数はかなり制限していますが、現在は13社をお手伝いしています。
BtoB向けの泥臭いビジネスは、ある意味、自分たちの労働力を切り売りするサービスモデルです。なので、ビジネスをスケールさせるには、マンパワーを増やすしか方法はありません。
うちのチームメンバーは、少数精鋭のマーケター集団として、サービス品質を落としたくない、大所帯になることで実務スピードの低下、マネジメントコストUPや生産性低下を招きたくないという方針から、人数を増やしてスケールすることはしていません。
その代わり、利益の一部を、他ブランドや部門の広告宣伝費やテストマーケティング予算として再投資することにより、ビジネス成長にブーストをかけています。
顧客・現場理解を飛ばしてはいけない
お金も人脈も何もない状況からの起業独立、新規ビジネスをスタートするときに、自分の労働力を切り売りする仕事をバカにしてはいけません。
企業を支援するという地味で泥臭いサービスから始めたことは、確実に利益を積み上げ、キャッシュ耐力を付けるという点でも、そもそも市場や顧客を理解するという点でもメリットがあったと感じます。
いつでも、ヒントやアイデアは顧客や現場にありますからね。安易に効率を求めて、顧客や現場を離れてはいけませんよ。
あなたも、何か新しいビジネスを立ち上げようとする場合には、同様の起業プロセスを真似ると成功確率が上がると思うので、ぜひ参考にしてみてください。